らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

進化するマネキン

2017-08-30 | 時事

先日のニュースで取り上げていましたが、今、マネキンが進化しているようですね。
「マネキン」という四文字だけ聞くと、衣服の展示に使われる等身大の人形を想像しますが、実は、「マネキン」という言葉は、店頭において各種商品の宣伝・販売促進にあたる販売員(宣伝販売促進員)や、その職種のことも指すそうです。
そのため職種については「マネキン職」、従事者は「マネキンさん」などといった呼び名もあるということです。

「マネキン」の由来
「マネキン」は、フランス語で「モデル」を指すmannequin(マヌカン)の英語読みからきています。
日本における「マネキン」の歴史は、大正14年(1925年)3月に、初のマネキン人形専業メーカー「島津マネキン」が京都市に創業したことに始まります。
「モデル兼販売員」としての「マネキン」は、関東大震災の5年後で、上野で開催された大礼記念国産振興東京博覧会で、高島屋呉服店が「マネキン・ガール」を登場させたのが最初だそうです。

「進化するマネキン」
現在、そのマネキンがどんどん進化していると言うことです。
その一つにハイテクマネキンがあります。
マネキンの画像認識システムで来店客の顧客属性を分析したり、AI(人工知能)により商品や店舗などの音声案内を行うマネキンが登場しています。

画像認識マネキンは首部分に内蔵したカメラが人を認識し、年齢・性別、滞留時間などを読み込んでデータを蓄積し、時間別や月別のデータをマーケティングに生かすことができるようです。
そのデーターを分析することで、メインターゲットに想定していた顧客よりも、実際は10歳若い女性が見ていたなど、様々な分析が可能であり、更に販売データには表れない、関心を示した顧客層の分析などにも力を発揮するとみられています。

また、AI(人工知能)を搭載したマネキンは客と会話し、探し物やプレゼント商品に関する質問、トイレや他のイベントなどの館内案内など幅広く対応するようです。
「ロボット型と違い、マネキンの方が親しみやすく、店舗や施設の特徴、シーズンや催事に合わせた着せ替えが柔軟にできる」のが強みだといいます。
イベント内容に合わせて、武将型マネキンなどにチェンジすることも可能だそうです。

他にも、マネキン大手の吉忠マネキン(京都市、吉田忠嗣社長)は小型モーターを内蔵し、プログラムに従って手脚や首などを動かす次世代型動くマネキンを開発しています。
造形に3D(3次元)プリンターを導入することで複雑な関節の構造を実現、伸縮性のある服の着用感も動きで表現できるそうです。
プログラムに応じて特定のポーズを繰り返したり、複数のマネキンを連動させたりでき、動作の速さやタイミング、方向などは、パソコンで設定を変更できるということです。

今までのマネキンは、しゃべらず、動かず、ただ静かに立っているだけでした。
それが動いたり喋ったりするマネキンが登場すれば、洋服売り場に行くのも楽しくなりそうですね。