報道によれば、九州南部・奄美地方は、強い台風第5号の影響で大荒れとなっています。
台風は、強い勢力を維持したまま、明日6日夜には九州にかなり接近する見込みだそうです。
また、この台風は動きがゆっくりなため、影響が長引く恐れがあるようです。
九州北部豪雨で被害を受けた皆様はもとより、台風の進路にあたる地域の皆様、十分ご注意ください。
ところで、「五日一風(ごじついっぷう)、十日一雨(じゅうじついちう)」という諺がありますが、ご存知でしょうか?
「五日一風、十日一雨」とは、五日ごとに風が吹き、十日ごとに雨が降るの意から、気候が穏やかで農作物によいとされ、また、転じて、世の中が平穏無事であることを例えて使われます。
広辞苑にも、農作物に具合のいいように、五日に一度穏やかな風が吹き、十日に一度穏やかな雨が降ること。
そこから転じて、気候が順調で理想的なこと。また、世の中が穏やかによく治まっていることの例え。
と説明しています。
この諺の出典は、『論衡(ろんこう)』からで、この書物は、中国後漢時代の王充(おうじゅう:27年- 1世紀末頃)が著した全30巻85篇から成る思想書です。
さて、世の中が平穏無事であることを例えて使われる、「五日一風、十日一雨」ですが、我が国を取り巻く情勢は「十日一嵐(じゅうじついちらん)」と言うべきか?
平穏が脅かされそうとしています。
ご存知の通り、日本の近隣では北朝鮮がICBMの打ち上げを続け、トランプ政権が真剣に対応策を練り始めたこと、中国が領海侵入を繰り返し覇権主義を推し進めていること、そして韓国では、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD:サード)」の運用が近く開始されることや慰安婦問題で再び騒ぎ立てていることなどが危惧されているところです。
一方、国内でも、加計学園問題や防衛省の日報問題等で大揺れに揺れて、安全保障面がなおざりにされているのではないかと懸念されます。
そうした中、一昨日には安倍第三次改造内閣がスタートしました。
大荒れに荒れた先の通常国会の後を受けて、この第三次改造内閣で大臣が交代したこれらの省庁では、問題が解決し、更に政治が安定して「五日一風、十日一雨」となるのでしょうか?
安倍総理、新閣僚の舵取りが注目されるところです。
間違っても「十日一嵐(じゅうじついちらん)」にならないようにして頂きたいものです。