らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「却って」と「反って」

2017-08-26 | 情報

ブログや文章を書く時、どちらの漢字を用いればよいのか迷うことがあります。
先日の事例です。
「反対に」とか「逆に」、あるいは「あべこべに」と言う時の言葉に「かえって」がありますが、「却って」なのか、それとも「反って」なのか迷ってしまいました。
そこで今日はその時調べた結果をご紹介したいと思います。

自分が思っていたのとは反対の結果になった時、「かえって」ということばを使うことがありますが、皆さんは漢字で書くときに、「却って」と「反って」のどちらを使っているでしょうか?
私は「却って」を使っていたのですが、調べた結果、どちらを使っても間違いではないと言うことが分かりました。

ネットに書かれている回答によれば、「反って」がよく使われている小説として川端康成の『雪国』をあげていました。
小説からの引用として1個所だけ書いていたのが次の文章です。

そう言って、気のゆるみか、少し濡れた目で彼を見上げた葉子に、島村は奇怪な魅力を感じると、どうしてか反って、駒子に対する愛情が荒々しく燃えて来るようであった。』

川端康成はこの部分以外にも「かえって」と言う漢字には「反って」を採用しおり、「却って」は用いていないと言うことです。

しかし
、現在では「反って」よりも「却って」の方がよく使われる傾向があるようだと言い、その理由ははっきりしないが、「反」は日常よく使い、字画の少ない簡単な漢字なだけに、なんとなく「予想を裏切って」という場面にはそぐわない、と感じられるのかもしれないと解説していました。

以上のように「かえって」と言う漢字は「却って」と「反って」のどちらを用いても間違いではないと言うことです。
最近の傾向の「却って」を使用するのか、それともノーベル賞作家の川端康成が使用した「反って」を用いるのかは、使用する人の判断に任せられるということです。