三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

日除け・オーニングか、エアコンか

2005年11月16日 05時56分22秒 | Weblog

先日の東京出張で見てきた住宅。
川口市近郊の家ですが、エコロジーへのこだわりをポリシーとする
ビルダー「ナカジマホーム」の施工例です。
きわめて特殊な断熱材を使用して、たいへん革新的な工法を確立しています。
その内容については、別途触れていきたいと思いますが、
きょうは、オーニングについて。

関東以南の地域では、夏場の冷房負荷がたいへん大きな問題になります。
いまのところ、それにたいして力づくの解決策、
大きな電力を消費して、エアコン冷房するということになります。
しかし、エネルギーは有限。これからより自然な対応手段が求められるのでは。
この住宅の断熱性能はきわめて高いので、(これポイントですが)
エアコンに替わって、こうしたオーニングを付けています。
室内側から角度調節が利く、電動タイプで輸入物。
きびしい日射熱の取得をさえぎって
室内気候を涼しい状態に保持させます。
大きい方で、12~3万円程度と聞きました。
だいたい価格的には、エアコンと比較して若干安い、という程度なので
一般的な考え方としては
どうしても、それくらいなら、エアコンの方がって、なりますね。
そこらあたりは、やっぱユーザーサイドでも、ポリシーでの選択となるわけです。

でも、こうして設置していると、少なくともデザイン的には
十分に合格点だし、機械の性能としても単純な構造で
メンテナンス面でも、問題はないようです。
こういう知恵で、冷房負荷の低減に挑戦してみる、って
どうしても強く勧めるのは難しいようで、
エコのポリシーを明確にしているナカジマホームの施主さんでも
少数派なんだそうです。
もうすこし低価格で、安定した良質なオーニング、
出てこないモンでしょうかねぇ、国産で。
やっぱ、市場原理の壁が大きいんだと思うんですけどね。 う~ん。

コメント
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