いま、仙台にいます。
寒気が来ている日本列島、師走なみの寒さなんだとか。
きのう札幌から移動してきたのですが、体感の外気温はほぼいっしょ。
ただ、仙台は寒いし、札幌はあたたかい。
ようするに、室内の気候が全然違う。
札幌では、自宅や事務所とも気密性に配慮して
暖房は輻射熱的な、全体に暖気が満ちるような設計。
いっぽう仙台では、ホテルや木造賃貸住宅とも
気密性に配慮されていないので、建物内部での温度低下はきびしい。
しんしんと寒さが迫ってきて、手足が温度低下する感じ。
夜中、暖房していても寝具が足りないと感じます。
そこに、写真のようなエアコン「暖房」だ。
これは基本的に「空気しか」暖めないし、対流を起こすので
見かけ上は温度が上昇しても、まったく、あたたかくは感じない。
仙台に在住してもらっているスタッフは一様に
「さむいんですよね、仙台」って、言っております。
札幌、北海道の冬への対応に比べて
あまりにも無防備に冬を迎える印象。
この時期、ホームセンターやスーパー店頭では
石油の簡易なヒーターが山積みされていますが、
まぁ、こういうものがなければ、辛い。
新しく借りた事務所でもエアコンは準備したのですが、ぜんぜん無理。
石油ヒーターでようやく、しのいでいるところ。
やっぱ、もうすこし気密性というものにきちんと対応して、
より暖かい暮らしに目覚めるべきですね。
札幌や北海道の冬の暮らしはけっこうアクティブ。
アウトドアを楽しもうという気分は、東北以上。
そういうのは、やはり十分な備えからくる、暮らしのゆとりです。
住宅の性能向上って、意識の変化も促してくると思います。
そろそろ、家の暖かさを「オプション」のように考えるの、やめませんか?