三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

エアコン「暖房」

2005年11月18日 06時22分11秒 | Weblog

いま、仙台にいます。
寒気が来ている日本列島、師走なみの寒さなんだとか。
きのう札幌から移動してきたのですが、体感の外気温はほぼいっしょ。
ただ、仙台は寒いし、札幌はあたたかい。
ようするに、室内の気候が全然違う。
札幌では、自宅や事務所とも気密性に配慮して
暖房は輻射熱的な、全体に暖気が満ちるような設計。
いっぽう仙台では、ホテルや木造賃貸住宅とも
気密性に配慮されていないので、建物内部での温度低下はきびしい。
しんしんと寒さが迫ってきて、手足が温度低下する感じ。
夜中、暖房していても寝具が足りないと感じます。

そこに、写真のようなエアコン「暖房」だ。
これは基本的に「空気しか」暖めないし、対流を起こすので
見かけ上は温度が上昇しても、まったく、あたたかくは感じない。
仙台に在住してもらっているスタッフは一様に
「さむいんですよね、仙台」って、言っております。
札幌、北海道の冬への対応に比べて
あまりにも無防備に冬を迎える印象。
この時期、ホームセンターやスーパー店頭では
石油の簡易なヒーターが山積みされていますが、
まぁ、こういうものがなければ、辛い。
新しく借りた事務所でもエアコンは準備したのですが、ぜんぜん無理。
石油ヒーターでようやく、しのいでいるところ。

やっぱ、もうすこし気密性というものにきちんと対応して、
より暖かい暮らしに目覚めるべきですね。
札幌や北海道の冬の暮らしはけっこうアクティブ。
アウトドアを楽しもうという気分は、東北以上。
そういうのは、やはり十分な備えからくる、暮らしのゆとりです。
住宅の性能向上って、意識の変化も促してくると思います。

そろそろ、家の暖かさを「オプション」のように考えるの、やめませんか?
コメント
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