三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

LED照明の可能性

2011年11月16日 06時31分44秒 | Weblog





写真は、先日の十勝住宅見学での様子。
モダンデザインで地域で人気の北栄建設さんの住宅です。
玄関を入ると、正面に衝立があって、
その裏手にキッチンがあります。
対面式になっているので、来客を迎えるような配置関係。
で、ポイントは手前側の白く浮き立っているようなライン。
キッチンの色は黒く塗られています。
この住宅は基本的にモノトーン、というか
白黒のハッキリとしたインテリア空間。
そういった演出を盛り上げるのに、
このライン状の装置は視覚に効果的。
空間機能としては、日常の身の回り品の棚のようなのですが、
まぁ、そういう「用」というよりは、デザイン性でしょうね。
面素材はメラミン加工を施してあって光沢感がある。
で、その上部にはLED照明が埋め込まれていて、
やや金属感のあるようなデザイン仕上がりになっています。
たいへん、シャープな印象をもたらせてくれます。

こういうインテリアの感覚って、
やはり年代的には、若い30代などの感覚と言うことになるでしょうか?
わたしなんかにもけっしてワルくはないけれど、
毎日過ごすインテリア空間としては、やや刺激的すぎるかなと
そういう気分を持つのは避けられない。
人間がやすらぎを感じるという部分も、変化していくものだと思うので
こういった感覚に親近感ややすらぎを感じるひともいるのだと
そう思いますね。
境界のハッキリとした、シャキッとした空間性ですね。

で、その照明装置としては
ここで使われているようなLEDって、
似合っているのかも知れません。
わたしのような昭和の年代には、電球色の暖かさがいやされるのですが、
ただ単に年代的なものなのか、少し複雑であるかも知れませんね。
そういえば、応急仮設住宅でも木造の木を表したような
インテリア空間ではなく、どちらかといえば、
素材感を消してしまって、陰影感だけにしたい、というような
こういった志向性を持ったひとも少数だけれど、
一定割合でいる、というように聞きました。
好み、というようなことなのでしょうか。
コメント
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