写真は、先日の十勝住宅見学での様子。
モダンデザインで地域で人気の北栄建設さんの住宅です。
玄関を入ると、正面に衝立があって、
その裏手にキッチンがあります。
対面式になっているので、来客を迎えるような配置関係。
で、ポイントは手前側の白く浮き立っているようなライン。
キッチンの色は黒く塗られています。
この住宅は基本的にモノトーン、というか
白黒のハッキリとしたインテリア空間。
そういった演出を盛り上げるのに、
このライン状の装置は視覚に効果的。
空間機能としては、日常の身の回り品の棚のようなのですが、
まぁ、そういう「用」というよりは、デザイン性でしょうね。
面素材はメラミン加工を施してあって光沢感がある。
で、その上部にはLED照明が埋め込まれていて、
やや金属感のあるようなデザイン仕上がりになっています。
たいへん、シャープな印象をもたらせてくれます。
こういうインテリアの感覚って、
やはり年代的には、若い30代などの感覚と言うことになるでしょうか?
わたしなんかにもけっしてワルくはないけれど、
毎日過ごすインテリア空間としては、やや刺激的すぎるかなと
そういう気分を持つのは避けられない。
人間がやすらぎを感じるという部分も、変化していくものだと思うので
こういった感覚に親近感ややすらぎを感じるひともいるのだと
そう思いますね。
境界のハッキリとした、シャキッとした空間性ですね。
で、その照明装置としては
ここで使われているようなLEDって、
似合っているのかも知れません。
わたしのような昭和の年代には、電球色の暖かさがいやされるのですが、
ただ単に年代的なものなのか、少し複雑であるかも知れませんね。
そういえば、応急仮設住宅でも木造の木を表したような
インテリア空間ではなく、どちらかといえば、
素材感を消してしまって、陰影感だけにしたい、というような
こういった志向性を持ったひとも少数だけれど、
一定割合でいる、というように聞きました。
好み、というようなことなのでしょうか。