三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

ブータンという国

2011年11月21日 07時24分46秒 | Weblog






なんか、日本人とまったく外見が変わらず、
民族衣装も、日本の着物を連想させるいでたちという
たいへん、親近感を抱かせる国から、国王夫妻が来てくれました。
人口が70万人弱と言うから
日本の1県にも満たないような小国家だけれど、
東日本大震災と原発事故に心を痛められていて
福島県相馬市に立ち寄ってくれて、
「必ずここにもう一度帰ってきたい」とまで発言してくれた。
また、こどもたちに講演をしていたなかでの
「みなさんひとりひとりに、人格という龍がついています。それを磨いて
大きく成長させてください」という趣旨の発言が心温まった。
さすが、現代世界で仏教国の国王として生存してきた知恵というか、
そういう言葉に力を感じさせるひとだと思いました。

で、新婚の奥さんとの結婚のエピソードもすばらしい。
まだ7才だった奥さんから10年経ったらお嫁さんにしてくださいといわれて
10年経ってもその気持ちが変わらなかったら、といって、
実際に彼女が17才になったときにプロポーズしたのだという。
その奥さんも京都で和服姿を披露して、
その美貌ですっかりブータンファンを増やすことに成功していた。
わたしもすっかり、このお二人に参ったクチですね。
そんなことで、調べてみたら、なかなか面白い国ですね。

前国王が提唱した国民総生産にかわる国民総幸福量 (GNH) という概念、さまざまな環境政策、伝統文化保持のための国民に対する民族衣装着用の強制などが近年のスローライフなどのキーワードと組み合わされて語られる場合も多い。

っていうようなことなのだそうです。
立憲君主制という、現代世界ではきわめて特殊な政体で、
国王もそういう意味で政治的に訓練されている印象を持ちました。
金融の肥大による現代国家の経済危機を毎日見続けているわれわれからすると、
ちょっとお伽噺のようでもあり、
興味をそそられる部分が多い国。
いま、世界は非常にわかりにくくなっているけれど、
こういった小国家から、学ぶべき点も多いと気付かされました。
将来は、この国で老後を過ごそうかなぁ・・・。
コメント
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