なかなか読み進められない、スティーブジョブスさんの伝記。
先日来た「上巻」のほうの半分くらいまでは読んだのですが、
時間が全くないので、まぁペースでいえば1日5~6ページくらい。
アメリカ人のジャーナリストが書いたワケですが、
どうもイマイチ、整理されていないのではないか。
ジョブスさんの伝記物なので、その複雑な人間性を表すように、
登場人物が多くて、明快に読み進んでいけない部分がある。
しかし、人間のやったことなので、確かにスッキリと整理統合された
目的性の明快な人生っていうのも、そうはないでしょうね。
まぁ、そんな状況でございます。
で、わたしのほうも、ここのところ、超の字がつくような忙しさなので、
アウトプットのほうにほぼ時間が取られて、
受動的に情報を受け取るような読書時間が、なかなか取れない。
なんですが、いくつか断片的に
興味深いことも、現在進行形で展開してきている。
どうもAppleが、テレビにすこぶる興味を持っているということですね。
それこそジョブスさんの遺言のような言葉で
Appleの事業領域をテレビにまで拡張させるという宣言が
伝記の「下巻」のほうで語られているのだそうであります。
<残念ながら、上記のようなのろのろ読書なので確認していません。って、
まだ、手元に下巻は届いていない>
現状でも、Appleテレビという商品は存在しているのですが、
決してうまくいっているビジネスではない。
しかし、電話をこうまで革新してしまった事業遂行力を見せつけられると
こりゃぁ、Appleならば、やるんじゃないか、
という予測が力を得るというのも、自然な流れ。
死せる孔明、生ける(司馬)仲達を走らす、みたいなものですが、
どうもそんな予感が強まってきている。
一方で、日本の代表的製造業であるパナソニックは減益、赤字転落だというし、
SONYはテレビ事業を事業規模半減させてリストラしようとしている。
テレビについては、わたしも一言ある。
だいたい、現状のテレビってスマートでない。
なにより配線がごちゃごちゃで、見るも無惨な統合されていないツールになっている。
面倒でバカバカしいので、わたしは録画の機能程度さえ
覚えることまで放棄している。
リモコンはなにをみても直感的になっていないし、
それにすぐに行方不明になる(笑)。
ぜひAppleに革新して欲しい、と1ユーザーとして期待してしまっている。
でも考えてみれば、こういうテレビの状況に
これまで製造業として大きなマーケット支配力を持っていたのは
日本の家電メーカーだったはずですね。
そういう企業には、山のように優秀な人間が集まっているはずなんです。
もしAppleに、日本の電話製造業界が全敗しているようなことが
テレビで再度見られるとしたら、それは日本の製造業全体にとっての敗戦ではないのか。
そして、ハードばかりではなく、
ソフトにおいても、日本のメディアのコンテンツのバカバカしさも
相当に重症ではないのかと、疑っている。
録画機能を覚えようとも思わないのは、そういう事情も大きい。
このように考えているユーザーは多いのではないかと思っていますが、
さてどうなんでしょうか?