エネルギー消費50%削減を目指す住宅設計と銘打った
「自立循環型住宅への設計ガイドライン」の講習会が仙台でお披露目されました。
これは、国策としての研究成果で、IBECの主催で開かれましたもの。
大震災以降、いろいろなラインから国の建築関連団体、研究者、
大学の先生などとの関係が深まってきております。
きのう18日も、国総研、建築研究所、IBEC、東大などから多くの方が来られて
いま現在、国が取り組んでいる住宅領域での省エネの取り組みが開示されていました。
こういうメンバーの中に北海道から参加されるケースも出ています。
北海道はその地理的な特性から、日本の住宅性能革新について
地域として独自に、また先導的に追求してきたわけですが、
いまや待ったなしの省エネが時代的に要請されるに至って
国を挙げての住宅性能研究、
住宅領域でのエネルギー削減技術の研究が行われ始めています。
この「自立循環型住宅への設計ガイドライン」は
関東や関西といった日本の最大人口地帯の「温暖地」からスタートして
その後、沖縄などの「蒸暑地」の研究が進められ、
そして東日本大震災を受けて、東北の住宅が多く更新される時期を捉え
今回「準寒冷地」向けの研究が進められてきた次第。
わたし自身は、数年前の「蒸暑地」版の東京での発表講習会にも参加しまして
その後の国の住宅研究の知見を概観する意味でも
今後の東北北海道地域での家づくりの方向性確認の意味でも重要と考え参加した次第。
講習会は朝の10時からスタート。
朝一番の札幌からのフライトで会場周辺に到着したのは9時半。
だったのですが、会場ビルはやや目立たない場所だったので
周辺コンビニで道を聞いてようやくたどり着きました。
道すがら、盛岡で活躍している設計者・片岸弓枝さんと同行。
聞くと、ご主人の勤務の関係で仙台に居住しつつ、
盛岡での設計活動も平行してやっているそうです。
なかなか元気な女性建築家であります。
そのほか、会場ではたいへんなつかしい顔も見ることができました。
ということですが、あくまでも講習会の参加が目的で、
しかも講習時間は途中の昼食時間1時間を除けば、
ほぼ7時間ぶっ通しといってもいい、ハードスケジュール。
そして講師の先生は、建築研究所の澤地先生や、東大の前真之先生など
最先端の知識人のみなさんばかり。
講演内容はもちろんですが、そのニュアンスなどで多くの情報が発せられている。
息の抜けない展開で、あっという間に午後6時の終了時間。
ようやく時間が空いたので、
以前から知遇を得たいと思っていた東大の前真之先生にもごあいさつ。
先生には最新号のQ1.0住宅の本もお送りしていたのですが、
「もちろん、見させていただきました。ぜひ北海道の住宅を見学したいです。」
というお話し。
ほかにも講習していただいた先生と知遇を得ることが出来ました。
やはりこういった交流ができるというのが
こういった会での最高の副産物。
北海道と東京、国レベルとの情報交流、今後不可欠になってくると思います。
しかしまぁ、さすがに8時間ぶっ通しのお勉強はかなりきつい(笑)。
学生時代にこれくらいの勉強をしていたら、
と、後の祭りの思いをさせられましたが、
まことに頭のなかがパンパンに充満しておりまして、
破裂寸前になっておりました(笑)。
これからじっくり430ページ超のテキストとにらめっこしていきたいと思います。
むむむ・・・。
あ、そうです。取材で行ったのに、
IBECさんのご厚意で、わたしにも写真のような「受講修了証」をいただきました。
ありがとうございました。坊主に自慢します(笑)。
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