三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

気密・断熱工事

2006年02月15日 05時55分24秒 | Weblog

さてわが社の場合、外張り断熱を選択しました。
理由はデザイン的なものが2つ。
1つは、内側に構造素地を表してそのままの仕上げを楽しみたかったこと、
もうひとつは、柱と間柱の間に棚板を渡すだけで
大量の書類収納が、構造に毛が生えたくらいの作業で一気にできること。
とくに1番目の構造素地表しについては、その後建築基準が変わって
いまはもう、こうした仕上げは準防火地区のこの地域では不可能になった。
その寸前に建てられています。ですから遵法です(笑)。
そうなんです、もうちょっと遅い時期だと許可されていないのですね。

左上の写真のように構造の柱・間柱・梁などの上から
構造用合板を全面に張り巡らせます。構造的に壁倍率を高め
ボード気密の意味も持たせています。そのうえから気密層を張っています。
横に桟木が付けられ、ここにGWボードを張ります。そのうえから
今度は縦に桟木が付けられ、(右下の写真)またGWボードを張ります。
それぞれGWボードは50mmなので、合計で100mmの断熱になります。
その外側に透湿シートを張っています。悔やまれることに
実は工事のこのときに、仕事が忙しくて、あんまり写真を撮っていませんでした。
でも、作業としては1日で全部終わってしまうほどです。
延べ床面積90坪近くの建物ですが。

この段階ですでに木製サッシもはめ込まれています。
ですから、基本的な性能要件はここでもう満たされているとも言えますね。
基礎の土工事から始まって、ここまでで約工期の半分、40日程度。
右下の写真には、設計完成後追加した玄関前の小屋根のハネだし構造が見えます。
ほんのわずかですが、こうした外部と内部を仕分ける
「結界」のような場所って、大切なものです。
左下の写真は室内側からのこの状態の眺めなのですが
仕上げ工事はこれからですが、基本的な建物の骨格はいまと、かわりません。

次回は窓の様子を写真などで、ご紹介したいと思います。
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