三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

【日本人の心に長く残るだろう、今年のサクラ】

2020年05月04日 06時00分38秒 | Weblog


これまで生きてきて、やはり自分は日本人だと思うのが
毎年の桜との出会いだと思う。
春の暖気の中でこころをゆるめてサクラ並木を歩くことが、
そしてそれを多くの人と共有できることの喜びが、
日本人であることを強く自覚させる生活文化なのだと思う。
ことしもここ数日、札幌市内で桜を愛でていた。
しかし今朝、ブラインドを開けたときに路上に散っているサクラを見て、
「ことしのサクラ・・・」と強い念を持った。

北海道にいて毎年必ず愛でていたのは函館五稜郭のサクラ。
早朝暗いうちに家を出て300kmを走破して
あのサクラの海のような空間に身を委ねることで
無上の幸福感がカラダに刻まれてきていた。
札幌に住んでいるけれど、北海道でもほぼ最初に花開く函館五稜郭が
春を待つ強い北国人のこころを揺さぶるのでしょうか?
その五稜郭のサクラ、ことしは「臨時閉園」している・・・。
3密を避けるということなのでしょう。
公園管理者としては、やむなき対処であろう事は理解出来る。
「とにかく家にいる」ウィークであり、それは仕方ない。
そんな心情とけさの路上で無惨に散り始めたサクラの表情が
シンクロして、こころに刺さってきたのでしょうか。

しかし何年かして、「あの年のサクラ」ということが
やがて日本人に共通体験として語られるようにも思う。
この愛惜感もまた、日本人とサクラの心情にもう1ページ加わった。
これもまたサクラの持つ美感であるのかもと、
せめても、心理に語りかけてみております。

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