きのう紹介した家の住宅部分の写真です。
小樽市銭函地区は、札幌から最も近い海で、アクセスは
札幌西インターから夏場で10分ほど。気軽に海遊びするには便利な場所。
冬場の時期でもまぁ15分くらいでしたので、札幌市内の渋滞が抜けられたら
あとは早い。ただしこの時期は高速道路がまずわかんない。
運がよければすぐに到着するけれど、そうでなければ高速が閉鎖とか。
時間的には近いけれど・・、という位置なんですね。
でも仕事の環境としては考えてみればそう悪くもないかも知れませんね。
さて写真は2階の居住部分の様子。
らせん階段を上がって目の前には石狩湾の海が広がっています。
崖地に立っている自然木が贅沢な庭木。冬には葉も落ちて
荒涼とした冬の海が視界に。夏の眺望を考えて
居間の一部がテラスのように張り出す感じで出ています。
パノラマビューを存分に楽しめるように掃き出しの床までの窓が
連なっている。冷輻射を押さえるために窓下に
スッキリとした1本のスチール製の温水ヒーターが回されています。
面白い照明は、師匠の建築家・倉本龍彦さんから頂いたもの。
左手奥には浴室が配置されていますが、
隣家からの視線はないので、海に向かって全開放の窓。
「この家に来てから、やっぱり風呂での滞留時間が長くなりました」
ということ。何とも羨ましい限りですね。
崖下には函館本線の鉄路が通っていて、夜汽車など
ロマンチックで、美しい眺めなのだそうです。
ロフト階はほぼ全天の眺めが見渡せるこぢんまりした空間。
いろいろ瞑想したり、夫婦喧嘩の熱冷まし(笑)など、多目的に使えるのだとか。
北海道では、こういう住宅デザインのプロに家を頼むひとが多い。
何世代もの大家族が集うような伝統的な家とかはほぼないし、
また一方で大手ハウスメーカーの宣伝に惑わされるようなケースも比較的少ない。
だからこういう過激な住宅作家も活躍できる素地があるんですね。
こういう住宅、けっこう多いので、見学に来るみなさん
目を丸くしています。こんな寒冷地だけれど、住宅の開放感は
けっして本州以南の地域と差はない。
ただし木製サッシや、暖房機器のバラエティなど、住宅の設備関係の
技術蓄積は、一般的な住宅のレベルをも引き上げてくれています。
北の暮らしも、なかなか楽しめるようなシェルターが実現しているんです。
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