三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

学生の匠・授賞式開催

2005年11月02日 06時01分10秒 | Weblog
このブログで取り上げてきた「05学生の匠・リフォームコンクール」
きのう大団円で、授賞式が札幌市内のホテルで開催されました。 学生さんや学校関係者、サポーターになっていただいた多くの企業のみなさんなど多数出席していただきました、あつく感謝。
JRN大賞受賞の学生さんをはじめ、受賞の学生さんたちが集まり、ごらんのように表彰されました。
晴れがましく、また学生さんらしいはにかみが感じられ
喜びが伝わってきました。
実際に施工されたリフォームの様子も写真でご紹介。
ことしのリフォームは、軽量鉄骨造というのが最大のポイント。
図のような、断熱仕様をプロの側でしっかり施工したうえで
学生さんのデザインポイントを活かした空間にできたわけです。
既存の状態では、基礎の上にH鋼土台が外気に露出する形でした。
これが、寒さの基本原因。
少なくとも、10cm×外周(たぶん40m近く)ほどの面積が、コールドブリッジと呼ばれる熱欠損を生じさせていたんですね。しかもそのほか1~2階と2階と屋根の各つなぎ部分の鉄骨も、外壁サイディングで覆われていたとはいえ、熱的には露出されていたと言うこと。こりゃぁ、さぞかし寒かったろうなぁ・・・。 
この鉄骨構造を維持しながら、現実的に可能な断熱の仕様を図右下のように施工。
さらに室内側ではきちんと気密層も連続させられたので、基本的な暖かさは確保できたと思われます。

こういう部分、きっと伝わりにくいな、と考え
図を作成して、授賞式で写真を見せながら説明しました。
建て主さんはじめ、多くのみなさんにもご理解いただけたのではないかと思います。
性能の向上と、気持ちよい暮らしのためのデザイン。
めざすべきリフォームの基本だと思います。
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