玄関を入ると大きな吹き抜け空間になっているのですが、
中央左手に大きな薪ストーブがありまして、迎えてくれます。
ちょうど、Welcome暖房で、バチバチと元気よく炎が盛んでした。
このストーブ、よく見るとかなり普通よりもでかい!
それに一般的なよく見るデザインとも違う。
これだけ大きな空間ですが、その存在感で全体のインテリアを引き締めている。
なもので、聞いてみたら、なんと造作したものということ。
著名な建築家のデザインを写真で見ながら、
オリジナルで造作したものだということです。
造作で作るとすれば、煙の道とか、
きちんと燃やせるようにするためには
しっかりした空気道のコントロールが必要です。
燃焼に必要な空気は外気からパイプで取り込んできて
ストーブの前から上昇させています。
立ち上がった炎は、よく考えられた煙の道を通って煙突に上げられていっています。
そのうえ、ストーブの本体鉄板に巻き付けられたチューブ状の鉄管には
床暖房の補助に使われる温水が通っていて、
ストーブ背面のモーターによって、床を巡っています。
ごつい本体のストーブ鉄板は12mmの厚みのものを鍛冶屋さんに
特注制作してもらったんだそうです。
工務店って、地域の製造業そのものと思えるのですが、
こういうものを工夫してきちんと作ることが出来る技術が
地方にも存在しているというひとつの証しですね。
しかし、それにしても炎の魅力というのは凄いもの。
力強い薪ストーブの中で、建築廃材をつぎつぎに飲み込んで
盛んに燃え上がるだけで、バイタルな感情を思い起こさせて
北国の冬に打ち勝とうとする、活力をメッセージしてくれているようです。
建築廃材は、それこそ、野太い構造材の破片など、
でっかいものも、どんどん燃え上がっていきます。
やっぱり、いいですね。
もうちょっと、しばれあがって、寒気が強くなって
雪もどんどん降ってきてくれればいいのにとさえ、思います。
北国の冬の暮らしの魅力が、暖かく伝わってきました。
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