三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

定禅寺通りライトアップ

2005年12月09日 06時09分49秒 | Weblog

先日のせんだいメディアテークでのイベントの折、ふと気づくと
目の前の定禅寺通りがみごとにライトアップ。
幻想的な雰囲気に包まれていました。
いろいろな都市で、この時期、こうしたイルミネーションが
あるでしょうが、ここ仙台のものは格別の感がありますね。
やはり、木々にランダムに取り付けられた電球の様子が
その自然な配置バランスを感じさせて、
人工とはいえ、そこに自然との調和が見られるのではないでしょうか。

仙台のことを「杜の都」と、よくいいます。
この「杜」という字、どんな意味か、ご存知ですか?
この字は、森とは違って、人間の手が加えられている木々の様子なのだそうです。
仙台という土地は、地元の人に聞くと
「文化の育たない」という枕詞で語られる土地だったそうです。
そうしたなかで、さとう宗幸さんの「青葉城恋歌」がでたんですね。
そこで歌われた仙台の街をあらわすフレーズが
ここに暮らすひとたちの琴線を揺さぶって、愛着を育てた部分があったようです。
「杜の都」というフレーズが、地域の誇りを呼び覚ましたようなのですね。
この定禅寺通りの、人の手で育てられたケヤキ並木の様子が
そうしたものをわかりやすく、伝えてくれます。

すばらしい文化性のある、都市だと思います。
そして、もっとこの「杜の都」の持つ、普遍的な響きを利用すべきだと思いますね。
21世紀は環境の世紀。そのなかで
「杜の都」のフレーズは、かなり決定的な
力強いメッセージパワーを持っていると感じます。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 建築家・前川國男邸 | トップ | 電気オイルパネルヒーター »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事