三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

生業・住まい・地域

2009年01月11日 08時17分51秒 | Weblog




写真は、日本民家園(川崎市)で見た
地域性と住宅様式についての展示からのもの。
日本海側の京都府の海浜地域の漁村の風景。
住居は船をしまい込むように海に向かって突き出させていて
それらの様子を見ていると、
間口を抑え、海への出入りを工夫して各戸に確保している。
そういう機能性を満たしている建築デザインであることが見て取れます。
で、写真には多くの漁民が網をたぐり寄せている様が映し出されている。
明治の初年の頃の風景という解説があったので
まだ、近代的産業が勃興せず、
人口の都市集中という人口再配置が動き出していない日本の地方の現実。
エネルギー革命もなく、低レベルの機械力しかなく
ひたすら人力に依存して、生産性の低い労働が主であった時代。

たぶん、たまらない貧困が社会を一色に染め上げていた。
しかし、住宅の地域的な豊かさという意味では、
今日の写真(右側)と比較してどうであったのか?
たしかに水回りの快適性とかは比較にならないレベルで進化しているだろうし、
家電製品とか、進歩を感じさせるくらしの変化は格段でしょう。
しかし、現在の風景を見て、ある程度は記憶の残影が残されているとはいえ、
ある種の秩序が崩壊して
地域性という部分の豊かさは大きく失われていると思えます。
たぶん、決定的に人口が流失してしまっている。
船も近代化はしたけれど、
木造小型船の、ある種、美しい貧しさからは大きく隔たってしまった。

住宅建築の世界で考えれば、
この間で、素材も代わり、生産システムも大きく変わってしまっている。
現在ではこういう地域にも、大量宣伝型のハウスメーカーが来ているだろうし、
地域のデザインを踏襲する意志を持ったような作り手もいないでしょう。
いわんや、写真のような生業を持った人間の数も少なくなって
地域らしい住宅デザインの存立基盤も失われている。
いま、この地域に住む人は、最新の「日本中どこでも同じような」
ライフスタイルを志向するひとのほうが多数派であるかも知れない。
そのように考えてくると、
地域らしさ、ということを安易には言い切れないのかも知れないと
思い至る気がしてきます。
生活の実感の最大領域はいまや、やはりテレビ的現実のほうなのでしょうね。
みのもんたのほうが、生活に密着しているのかも知れない社会なのでしょうか。
なんと、複雑怪奇な社会であることでしょう。



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北のくらしデザインセンター 広告です!

2009年01月10日 05時23分43秒 | Weblog



清水の舞台から、ついに飛ぶことになりそうです・・・(笑)
って、まぁ、大袈裟ですね。
この1月には朝日新聞全国版でも1面雑誌広告をやるんですよね。
でもまぁ、北海道新聞札幌版ですが、
半5段の記事下広告を打つことになりました。
写真がその広告であります。
ことしから、こういうイベントを仕掛けていくことにしたのです。
とにかく景気の悪い話題には事欠かない情勢ですが、
そんなことばかり言っていても福の神様は来てくれない。
いろいろ新しい提案をユーザーに仕掛けていこうという次第。
建築家に家を頼むって、
けっこう。勇気がいる。
第一、いきなり個人対個人で、重たい・・・って、感じると思うんですよね。
相手は、素の名前だけで生きてきているのですから、
ついつい気後れもするかも知れない。
それに、気が合うかどうかも未知数でこわい部分もある。
あとで断るって言うのも、これも勇気がいる・・・。
などなど、気が重くなることを、
ずっと軽減しますよ。
というのが、わたしどものこの新企画なワケです。
建築家って、別にごく常識的な人たちばかりだし、
少し変わった家を造るけれど(笑)、話を聞いてみると
実にまっとうに考えた結果、そういうプランになっているもの。
なにより、家が出来上がるまでのドキドキ感、ワクワク感は楽しい。
わたしは、建物づくり、建築家と2回経験しましたが、
やっぱり、また家を建ててみたい、という気がしています。

とりあえず、参加費無料のセミナーを
再来週の24日から、25日、31日・2月1日と4回連続開催。
会場はわが社の2階オープンスペース。
先着順ですが、駐車場も9台分はあります。
一杯になったら、まぁ、近隣にもスーパーとかの店舗もありますし・・・(笑)。
ということで、この広告は1月16日の予定。
そのあと、チラシも折り込む予定になっています。
住宅業界に元気を吹き込む一石にしたいと、張り切っています。
ぜひ、興味をお持ちの方は、参加申し込みしてください!
ということで、近づいてきて、テンションがだんだん上がっていきそうです。



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芸術的造形の土偶

2009年01月09日 05時11分38秒 | Weblog



だいぶ以前にも、北海道の縄文期かのころの土面を
ご紹介しましたけれど、
今回も、ものすごく人間内面的な「表現」を感じさせる作品。
これは東京国立博物館平成館で見かけた縄文期土偶。
撮影はきちんと了解の上で取っています。
っていうか、フラッシュをたかない限り撮影は自由というのが
こうした公共施設の基本的なスタンスのようです。
もちろん、特別展などでは別扱いですが・・・。
で、なんともいえないユニークな造形だったのですね。
こうした作品(って呼ぶべきだと思います)からは
豊かな内面性・情念のようなものを感じることが出来ると思います。
現代の作家達が作り出すモノと、ぜんぜん違わない「個性」表現を感じます。
個人主義という現代文明の基本と、そう違いのないものが伝わる。

縄文の時代って、
やはり相当にくらしは豊かなものがあったのではないかと思います。
たぶんこの作品は、ひと型土偶として、
宗教的な儀式などで使用されたものでしょうが
ここまで個性的な表現をするというのは
基本的に想像力の無限な豊かさが伝わってくる気がするのです。
人体のデフォルメの仕方が、なんとも面白く、
しかも顔のまわりの表現など、岡本太郎さんはこれをパクったの(笑)
と思わざるを得ないような楽しさですね。

こういう表現が、そう貧富のない社会で
自由闊達に生み出されていたということに接すると
さてさて、進歩とは一体どういうことなのだろうかと
考え込んでしまわざるを得ない気がしてきます。
こちらをじっと見つめてくる土偶のまなざしに込められた古代の人たちの
豊かでおおらかな精神性に深く思いをいたす次第です。
みなさん、いかが感じられますか?



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禅宗寺院の庭園

2009年01月08日 06時02分51秒 | Weblog




写真は、鎌倉期の北条一族が武家の都・鎌倉に招聘した禅宗寺院・建長寺の庭園。
日本の権力というのは、その権力の示威として
宗教的建築に力を傾注する、というのが一般的。
それは圧伏させるためのひとつの重要な要素なのでしょうか?
なぜなんでしょうね?
権力というのは、握るまでは暴力装置の強弱が決定的。
ただ、それが強ければ持つのか、といえば、
やはり安定的に権力を維持するためには世界観の提示が欠かせないのか。
人々の暮らしが、その権力に追随していくためには
そういう価値観の共有が必要とされるようになるのか。
仏教が日本に導入されるようになった時代的な背景はよく見える。
当時はアジア世界で、中国に強大なスーパー超大国が出現して、
その成立を可能にしたシステムとしての官僚制や
支配思想としての仏教という現実があって、
それを早くから取り入れた新羅国家の成功、という事例が存在した。
朝鮮半島と日本列島の社会は
分かちがたく関係の強い社会だったので、
そうした衝撃は強烈で、強い権力基盤に天皇制を押し上げたいと考えた勢力が
積極的に仏教システムを導入した。
それが東大寺を造り、全国に国分寺を造り、
というかたちで、暴力的強制力と同時に、宗教的権威もあわせて追求してきた。

で、この建長寺造営の目的は、
王朝国家から権力を奪った武家権力の宗教施設だということ。
建長という寺号自体、その年号をそのまま使ったそうですから、
まさに国家としての事業であったのですね。
で、庭園であります。
前時代の宗教的施設といえば、たぶん、関白家藤原氏の造営した宇治の平等院鳳凰堂
もしくは、別国家ともいえる平泉の宗教施設群になるでしょう。
そういう施設の庭園は、浄土庭園が一般的。
それへの対抗心からか、
中国でも隆盛を極めていた禅宗の僧侶を輸入して、
いわば「最高の禅宗寺院」を造営しようと考えたと思います。
なんですが、この庭園、どうも迫力がいまひとつのような気がします。
この寺の開山の和尚さん、蘭渓道隆さんという方ですが、
中国人で、ほかでは甲府に一時いたことがあって
そこでは、山の斜面に龍門漠の枯れ岩滝組をもつ池泉観賞式の
素晴らしい庭園を造作したということなのだそうですが、
どうもこの庭園は、前時代の臨池式の優美さを意識したような
ちょっと中間的な印象を持ちました。
禅宗の庭園って、後の時代になると龍安寺石庭というような展開になって、
まさにわれわれが抱く、強烈な精神性にいたるのですが、
まだ、そういうところまでは表現が至っていない時代性を表しているのでしょうか。
どうも、そんな印象を持った次第でした。



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昔の都市での大雪

2009年01月07日 06時13分25秒 | Weblog



大雪って、
弥生農耕を基本とした日本人社会では、
その都市生活では、文化的に想定していない事態かも知れません。
写真は、明治初年の頃の新開拓都市・青森市街の大雪図。
青森って言う街は、南部と津軽の伝統的な対立構造の中で、
両地域をひとつの県にまとめた新政府が、
その中間的な場所に県庁所在地を据えて、新規開拓した都市。
気候風土的に冬場の積雪が多く、
本来、都市機能としては適しているとは言い切れない地域なのでしょうか。
そういう意味では、札幌もほぼ同様の条件の場所かも知れません。
なんといっても、年間積雪が6mほどという
世界的に見れば、立派な「大豪雪地帯」。
こういう場所では、雪処理の問題が生活文化的にきわめて難しく立ちはだかる。
冬場の仕事を諦めて、室内作業だけにとどめられる農業であればいいけれど、
年中仕事をしなければならない都市での商業従事者など
その労苦は、並大抵のものでなくなってくる。

札幌の冬の観光の中で、一部アジア地域の方達が
大型除雪機械による大規模除雪風景を楽しんでいる、というものがありましたが(笑)
まぁ、確かにむべなるかな、ではあります。
年間の税金使い道の項目の中に、「除雪費」なんてものを計上しなければならない
っていうのは、なんとも砂を噛むような気になりますよね。
でもまぁ、やむを得ない。
逃げるわけにも行かないので、戦うしかありませんね。
そんな思いで、除雪作業に立ち向かうわけですが、
このニュース絵画は、もっぱら人力のみに頼っていた時代を感じさせて、
おかしくもあり、深く同情せざるを得なくもあり
「よくぞ、描き残してくれた」というような思いが募ってきます。
でもわたしが子どもの頃の札幌の街も、
ほぼ似たようなものだった記憶があります。
経済の発展とともに機械力とか、
公共投資の一種としての除雪が行われるようになったりはしたのですが、
この絵のような光景は日常的なものでもありました。

ただし、札幌の街は、
こういう降雪に対して、空地領域を確保して、
道路面積を広く確保していたり、
建物と建物の間に雪を溜めておく場所などを「都市計画」しています。
このあたりは、やはり開拓の基本計画に北米の知恵が活かされていると感じる部分。
札幌の都市計画は、島判官ということになっていますが、
その下僚として、多くの都市計画の「お雇い外国人」たちの献策があったことは
疑う余地がないと思います。
やれやれ、だんだんと雪降りが多くなってきました。
必ず、忘れず、雪って降って来るんですよね(泣)。
えんやこら、と立ち向かわざるを得ない日々であります。う~む。




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町割り

2009年01月06日 06時17分21秒 | Weblog



写真は江戸期から続くある宿場町の町割の様子。
航空写真と、マップです。
日本の都市計画は、京都の町割りが基本になって、
間口が狭く、奥行きが長い「町家」形式の住居形式が
都市住宅の基本プランになっていました。
そういう形式が、独特の日本的な情感を育ててきた部分があると思います。
隣家と壁一枚を隔てて、場合によっては「共有」して
生活していくことから、「他者を思いやる」
「他人に迷惑を掛けない」というような隣人関係についてのマナーが
育っていた部分があったと思います。
それが子育て上でも、しつけの基本を構成していた部分もある。
作法やマナーの多くで、こういう住居構造が預かっている部分は多いと思います。
こういう町割りでは、公共的な部分としての道路の面積が少なくて済む。
道路が1本あれば、町を構成することが出来る。
ただし、これがすべて木造で造られれば、
瞬く間に火が回って、防火対策上は難しくなる。
また、言うまでもなく、クルマ社会的には対応がきわめて難しくなる。

このようなメリット、デメリットがあるわけですが、
戦後以降、現在の町割りでは、こういう形式が取られることはない。
都市集住という意味では、こういう町家住居に一番近いと思われるのは
マンションではないかと思うのですが、
住み方のエチケットについて、こういう町家の知恵は顧みられることがない。
木造か、コンクリートか、の違いが決定的なのか、
それほどマナーというものに価値観を誰も見いださないようです。
いや、初期のマンションにはそれなりの「常識」が生きていたけれど、
日本人の常識の方が、時代とともに変化してしまったのか、
今日の「隣人騒音問題」に、この生活倫理問題が集約されている気がします。

どんどん進展する個人主義が
社会的制約との間で、緊張関係が高まってきて、
人口都市集中の進展とあいまって、
極限化してきているのかも知れません。

どちらのほうが、「文化的」な暮らし方」であるのか、
もうちょっと時間が経過しないと、
評価は難しいのではないかと、思われてなりません。



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COSTCO初体験

2009年01月05日 07時35分18秒 | Weblog



さて、本日から業務開始です。
なんですが、きのうも休みの間に出来る作業を1日中やっておりまして、
実質的には仕事に入っておりました。
正月休み、あっという間の1週間でしたね。
相変わらず、どこにも行かずにちょこちょこと出歩く程度。
そんななかで、2度行ってみたのが、COSTCO。
どこから来たかは知りませんが、
欧米スタイルのコストカットを連想させる小売店です。
なんでもビッグサイズで販売されていて、
単価比較すると、安価になっているというスタイルのお店です。

それほど興味が強かったというわけではないのですが、
ちょうど年末の買い物にいいだろうと考えて、
おあつらえ向きに「お試し入店券」というのが手に入ったので行ってみた次第。
入店するには「会員証」登録をしなければならないのですね。
免許証みたいな個人認証が必要になる。
こういうの、「特別な」という感じを高めるためのように思います。
会員になるには、4000円くらいかかる。
で、お試しでは5%ほど買い物金額に上乗せされる。
でも買い物後に、会員になるとその5%分は返金される。
ちょうど、正月の買い物をカミさんの実家といっしょに行ったので、
2軒分の買い物。
結果としては、大変微妙な数字になりまして、
まぁ、しょうがない、会員になるか、ということになりました(笑)。
どうも、お店側の作戦成功であります。う~む。

さて、写真は店内風景です。
店内はキャスター付きの大型買い物カゴをみんなが動かせるほどに
広大で、天井も大変高く、アメリカンスタイル。
少し寒々しい感じもします。
そこそこお客さんは入っているけれど、
いわゆる熱気のようなものは感じられない。
というより前に、なんとも広すぎて、
どこになにがあるのか、およその目安を付けるのが大変で、
高いのか安いのか、判断するのに忙しくて
衝動的買い物にはならない気がします。
肝心の値段ですが、高いものもあったし、安いものもあった、という感じ。
特段、ものすごく安い、というものではない。
お肉のコーナーに一番関心があったのですが、
結局買ったのは、ハンバーグの原材料みたいなもの。
まずは大型冷蔵庫が必要でしょうね。
わが家は大型と中型2つの冷蔵庫があるのですが、
それでも通常はそこそこ一杯。なので、買い物しても
収蔵しておく場所の確保が大変。
値段は、そういう条件を考え合わせると、そこまでは安くないので
イマイチ、食指が動かない、というところでしょうか。
カミさんに言われてつい買ったのですが、
ジャイアントサイズの「髭剃りシェービングフォーム3缶入り」。
いくらだったかも忘れて衝動買いしたのはいいけれど、
さて、使い切るのはいつになることやら(笑)。
へたをしたら、2~3年かかりそうな感じでしょうか。
忘れてしまわないか、心配な気がします(笑)。

しかし、広すぎて、とても一度ではチェックは無理。
わたしは義母の買い物カゴを押していたので自分自身ではあまり見られず、
広い店内で見失わないようにするのが大変。
ということで、カミさんに頼んで、
正月開けてから、もう一度再訪してみた次第。
結果としては、まぁ、それほど強い購買動機は持てなかったというところ。
1回目は3万円近い買い物でしたが、
2度目は3000円程度の買い物。
結果は雄弁に表れていると言うところだと思います。

でもまぁ、ブルーベリーのジャイアントサイズなど、そこそこ役立つものもあり、
ちょうどカミさんの実家に近いと言うこともあるので、
ときどきは見に行ってみることにはなりそうです。
しかし、生活防衛意識って、強くなってきますよね。
ことしはさて、どうなっていくものでしょうか?



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COSTCO初体験

2009年01月05日 07時35分18秒 | Weblog



さて、本日から業務開始です。
なんですが、きのうも休みの間に出来る作業を1日中やっておりまして、
実質的には仕事に入っておりました。
正月休み、あっという間の1週間でしたね。
相変わらず、どこにも行かずにちょこちょこと出歩く程度。
そんななかで、2度行ってみたのが、COSTCO。
どこから来たかは知りませんが、
欧米スタイルのコストカットを連想させる小売店です。
なんでもビッグサイズで販売されていて、
単価比較すると、安価になっているというスタイルのお店です。

それほど興味が強かったというわけではないのですが、
ちょうど年末の買い物にいいだろうと考えて、
おあつらえ向きに「お試し入店券」というのが手に入ったので行ってみた次第。
入店するには「会員証」登録をしなければならないのですね。
免許証みたいな個人認証が必要になる。
こういうの、「特別な」という感じを高めるためのように思います。
会員になるには、4000円くらいかかる。
で、お試しでは5%ほど買い物金額に上乗せされる。
でも買い物後に、会員になるとその5%分は返金される。
ちょうど、正月の買い物をカミさんの実家といっしょに行ったので、
2軒分の買い物。
結果としては、大変微妙な数字になりまして、
まぁ、しょうがない、会員になるか、ということになりました(笑)。
どうも、お店側の作戦成功であります。う~む。

さて、写真は店内風景です。
店内はキャスター付きの大型買い物カゴをみんなが動かせるほどに
広大で、天井も大変高く、アメリカンスタイル。
少し寒々しい感じもします。
そこそこお客さんは入っているけれど、
いわゆる熱気のようなものは感じられない。
というより前に、なんとも広すぎて、
どこになにがあるのか、およその目安を付けるのが大変で、
高いのか安いのか、判断するのに忙しくて
衝動的買い物にはならない気がします。
肝心の値段ですが、高いものもあったし、安いものもあった、という感じ。
特段、ものすごく安い、というものではない。
お肉のコーナーに一番関心があったのですが、
結局買ったのは、ハンバーグの原材料みたいなもの。
まずは大型冷蔵庫が必要でしょうね。
わが家は大型と中型2つの冷蔵庫があるのですが、
それでも通常はそこそこ一杯。なので、買い物しても
収蔵しておく場所の確保が大変。
値段は、そういう条件を考え合わせると、そこまでは安くないので
イマイチ、食指が動かない、というところでしょうか。
カミさんに言われてつい買ったのですが、
ジャイアントサイズの「髭剃りシェービングフォーム3缶入り」。
いくらだったかも忘れて衝動買いしたのはいいけれど、
さて、使い切るのはいつになることやら(笑)。
へたをしたら、2~3年かかりそうな感じでしょうか。
忘れてしまわないか、心配な気がします(笑)。

しかし、広すぎて、とても一度ではチェックは無理。
わたしは義母の買い物カゴを押していたので自分自身ではあまり見られず、
広い店内で見失わないようにするのが大変。
ということで、カミさんに頼んで、
正月開けてから、もう一度再訪してみた次第。
結果としては、まぁ、それほど強い購買動機は持てなかったというところ。
1回目は3万円近い買い物でしたが、
2度目は3000円程度の買い物。
結果は雄弁に表れていると言うところだと思います。

でもまぁ、ブルーベリーのジャイアントサイズなど、そこそこ役立つものもあり、
ちょうどカミさんの実家に近いと言うこともあるので、
ときどきは見に行ってみることにはなりそうです。
しかし、生活防衛意識って、強くなってきますよね。
ことしはさて、どうなっていくものでしょうか?



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奥州の馬産

2009年01月04日 08時06分22秒 | Weblog



歴史の中で、謎に包まれていることは多い。
そのことが果たした役割は大きいのだけれど、
実体を持って感受しにくいようなことがらがある。
「奥州の名馬」というのは、そういうなかでも極めつけ。
平安期から、鎌倉に時代が変遷していく中で、
朝廷高級官僚から、武家に権力が移行していく時代は、
軍需産業としての兜・甲冑、武具、刀剣などの製鉄産業がどうなっていたのか、
という部分、きわめて重要だと思うけれど、
案外知られてはいない。
後の戦国時代には、堺の街や鉄砲鍛冶という存在が明確になってくるけれど、
平安末期については、よく見えない状況。
そして、戦争の帰趨を決めた要素として、
もうひとつ、軍馬の生産活動がどのようなシステムであったのか、が
よく伝わってこない。

とりわけ、奥州の名馬、という確固たるブランドを構築していた
第1等の軍馬について、
東北の歴史でも、どうにも曖昧模糊としている。
そんななかで発見したのが上の写真。
青森県での「牧」と呼ばれる馬産施設の様子を描いた江戸末期の絵。
青森県南部地域、平安期には「糠部」と呼ばれた地域は
馬産を基本とした行政単位が構築されていた。
平泉のあたりを境にして、北東北地域は蝦夷の地とされているなかで、
例外的に王朝国家側でも「郡」扱いされている地域。
国や郡という王朝国家の行政単位が
米作の田んぼを基本として考えているのに対して、
この糠部では、馬産を基本の産業要素としてシステム構築していたようなのですね。
王朝国家が、米作単位としての人頭税を基本とするのに
この地域では、米作ではなく、馬産に合わせた収税を実施しようとしていた。
で、なかなか、支配システムが現地でうまく機能できない、
ということから、「蝦夷のことは蝦夷にやらせる」という
方向に王朝政府の方針が転化してきて、
坂上田村麻呂の征服戦争の一段落後に、
現地の「俘囚長」としての安倍氏・清原氏という支配システムができてきた。
このあたり、米作を基本とした社会の法律システムが
北東北・北海道といった当時の非米作地域では、
社会の実情にまったく合致しなかった、ということを表しているようです。
王朝国家社会側としては、
安定的な馬やその他北方資源の供給が求められ、
それがうまくいくように特別なシステムを実施してきたと言うことなのでしょうか。
そのように経済的側面から考えれば、
だんだん、見えてくるものがあるのではないかと思っています。

で、次なる疑問として、
「なぜ、奥州から名馬が産出したのか?」ということ。
頼朝の奥州藤原氏攻めの結果、平泉の文書類が焼失したことで、
日本ならざる北方日本のシステムを探る手掛かりがないというのが
なんとも、困る。
この当時の平泉藤原氏が、どのような社会システムで運営されていたか、
その豊かな経済力と、社会の安定はどのように実現していたのか、
そういう部分が、見えにくいのですね。・・・う~む。
この絵を見ながら、深く考え込み、
いろいろな想像力を働かせてみている次第です。



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プロ野球経営戦争

2009年01月03日 07時44分18秒 | Weblog



よく「選手年俸総額」という言葉が出てきます。
野球って、「プロ」なんですから、
その経営の基本要素を考える上で、この部分は絶対不可欠な部分。
で、その年俸総額の資料が08年度のものですが、プロ野球選手会HPに公開されていました。
ただし、あくまでも「推定年俸」ということなので、
たとえば、すっかり巨人軍のメイン選手になった小笠原選手が
日ハム時代とほとんど変わらない、というような
あまり信憑性があるとは思えない部分もあるのですが、
まぁ、おおよその判断資料には使えるものでしょう。

これの過去資料などを考え合わせると
いろいろな推定が出来て面白く分析できるかも知れませんね。
これをみるとやはりお金をふんだんに使っているチームは
そこそこ毎年、いいところまでは行っている。
とくにセリーグでは、上位3球団が30億円以上使っているわけですが、
ここ数年は、この3球団で優勝は争われているので、
比較的にハッキリ傾向が現れている。
07年度決算で、日本ハムは球団として黒字だったそうですが、
動員数が150万人を突破して、
しかも、年俸をさらに08年度削減できたということ。
親会社の決算内容に左右されない、
球団経営の基本的な骨格が見えてきているのかも知れません。
このように考えれば、毎年年俸でもめていたと言われるマイケル選手を放出したのは
長期的な経営戦略から考えて、理の当然とも言えることでしょう。
日本ハムは06年、07年とパリーグ連覇を達成しましたが
それでも、年俸を抑えることができたのは、
札幌での観客動員数が大きな支えになっていることが明白。
多少、高年俸の選手を放出しても、ファンは付いてきてくれると考えられたのでしょうね。
ただし、そのためにはファンが納得してくれるような筋書きが必要。
多少、相手側が憎まれものになることを了解してくれるチームとして、
小笠原選手を、巨人に放出したのでしょう。
巨人ならば、そういう要望に応えられたし、巨人のニーズにもぴったり合致した。
幸福にも、巨人もすぐに結果を出せた。
ことしも、巨人と日ハムの間では、トレードが成立しましたが、
決して悪いことではないと思います。
むしろ長期的な戦略で、選手年俸を考えながら、
安定的な経営を実現させることは、プロ野球存続の一番の鍵です。
なので、小笠原が抜けたのになおかつ優勝した年って、
現場の管理能力が非常に高かったと言うことなのだろうと思います。
結局は育成とかの部分で、総合力で戦い、勝てたと言うことなのでしょう。
去年、巨人は育成からすばらしい選手が出てきて、
どうやら、一時のFA漁りは止めて、日ハム的な方向を取り入れはじめていますね。
むむむ、どうもイヤな予感がしてきますけれど(笑)。
わがチーム昨年は、管理者が抜けて、あらたな管理責任者(監督)に変わって、
やはりすぐには結果が出なかった。
で、さっそく動いた結果が二岡選手+林投手の獲得なのでしょう。
二岡選手は減俸にも応じてくれた、ということだそうで、
かれの心機一転、巻き返しへの強い意志を感じます。
昨シーズンはわがチームの守備の要、金子誠選手の体力的問題も出たし、
新たなチームリーダーとしてセカンドには田中選手が成長してきたので
二遊間、それほどには守備戦力ダウンとはならない気がします。
この補強は、当を得た作戦ではないでしょうかね。
まぁ、二岡選手、お酒の上での気の毒とも言える浮気発覚から
なんとか立ち直って頑張って欲しいと思います(笑)。
ことしの選手年俸総額の資料はまだ、発表にはなっていませんが、
北海道日本ハムは、たぶん、昨年並みか、微減程度と想像します。
この年俸総額で、200万人程度の観客動員ができるほどの
プレーでの盛り上がりがあれば、いよいよ、強固に札幌に根付くことが出来ると思います。
がんばれ、北海道日本ハムファイターズ!

こうなったらむしろ、
年俸はサラリーキャップ制を本格的に導入したらいいのではないでしょうか?
たぶん、ことしくらいから、
大リーグのバブルも崩壊しそうですから、
より堅実な経営戦略が必要になってくると思われるのです。
選手会も、長期的な存続のために、突っ込んで検討すべきではないでしょうかね?



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