さていよいよ塗装です。いつものようにサフから始めます。
ファレホの場合、果たしてサフが必要なのか?というのは毎度疑問に思うところです。
ファレホに捨てサフという概念は恐らくないのだと思います。サフを吹けば傷が見つけやすくなるのはラッカー系と同じですが、ファレホはプラを溶かして定着する訳ではありませんから、溶きパテ的な存在にはなり得ません。
要するに傷を見つけてサフ面をヤスリ掛けすると、その部分は塗膜を剥がすことになりますので、ヤスリ掛けしていない部分とサフ膜分の明らかな段差が生じてしまいます。サフ膜を微妙に削り込んで行くことは基本的にはできないと思います。
一方で下地の隠蔽という意味では、確かにサフは隠ぺい力が高いですが、そもそもファレホは隠蔽力がそこそこ高い塗料です。
塗膜の密着力という意味でも、上述の通りプラを溶かさないアクリルエマルジョン塗料は硬化収縮でプラ面に抱き着いているイメージですから、これまたサフの必要性が今一つ分からない訳です。
と、ごたくを並べつつも結局サフを吹いているという、、、、
ファレホには多くの色数のサフがラインアップされています。またサフ力が落ちるとは言われていますが通常カラーとの混色もできます。
これだけサフが充実している塗料なのできっと良いことがあるのだろうということで、理由も良くわからないままにサフを使っているのが実態ではあります。
今回はメカカラーのサーフェスプライマーのグレーをメインに使いました。これグレーと言いつつ殆ど白なのですが、、、、
エンジン基部のみブラックとグレーのサーフェスプライマーを混色、最終的にも上塗りせずサフ吹きっぱなしにしました。
サフ吹きっぱなしという手法がとれるのがファレホサフの利点かもしれませんね。