ロビンソン本を読む

本とデザイン。読んだ本、読んでいない本、素敵なデザインの本。

あるノルウェーの大工の日記

2018-12-24 19:50:06 | 読書
オーレ・トシュテンセン『あるノルウェーの大工の日記』





 海外文学のコーナー、面出しされた、少しだけ小さな本。

 やや薄く色のついたカバー。幅広の白い帯。

 日本語のタイトル文字、ハンドドリルと物差しのイラスト、そしてノルウェー語のタイトルすべてが濃いブルー。

 太くないゴシックで組まれた日本語の、文字と文字の空きが絶妙。

 カバーの紙の、ざわっとした質感の良さ。

 帯を外してみる。

 表紙の一番上にあるノルウェー語のタイトルと、同一円周上で、一番下にノルウェー語での著者名を配置してあるのがわかる。

 そして、真ん中に二人用ノコギリのイラスト。

 センスのいい、大人なデザイン。

 ほかに工具のイラストはないのか探してみると、カバーの表4に折尺、カバーを外すとかなづちが出てきた。


 丁寧に書かれたベテラン大工の仕事の話は、ときに専門的なのに図解がなくて要領を得ない。

 でも、語り口がよく楽しいから、いいよ、先を続けてという気分になる。

 ずっと持っていたい本。

 デザインは水戸部功氏。(2017)









コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする