ピーター・スワンソン『そしてミランダを殺す』
はじめのうち、凡庸な小説だと思ってしまった。
しかし、読み進めるうち、それは徐々に変わっていき、やがて決定的に何か違うものだと知る。
その後は「この展開、予想できるはずがない!」という帯のコピーを実感していた。
章ごとに、違う人物のモノローグが続く。
同じできごとが、異なる姿を見せる。
その度に、語る人物に同調していく。
人殺しの話だけど、それが悪に思えない。
不思議な魔術にかかってしまった。
カバーのタイトル文字は、ちょっと変わった組み方をしている。
文字と文字を縦横に結ぶ細い線は、登場人物たちの関係を暗示しているのか。いや、考えすぎか。
カバーデザインは鈴木久美氏。(2018)
はじめのうち、凡庸な小説だと思ってしまった。
しかし、読み進めるうち、それは徐々に変わっていき、やがて決定的に何か違うものだと知る。
その後は「この展開、予想できるはずがない!」という帯のコピーを実感していた。
章ごとに、違う人物のモノローグが続く。
同じできごとが、異なる姿を見せる。
その度に、語る人物に同調していく。
人殺しの話だけど、それが悪に思えない。
不思議な魔術にかかってしまった。
カバーのタイトル文字は、ちょっと変わった組み方をしている。
文字と文字を縦横に結ぶ細い線は、登場人物たちの関係を暗示しているのか。いや、考えすぎか。
カバーデザインは鈴木久美氏。(2018)