ロビンソン本を読む

本とデザイン。読んだ本、読んでいない本、素敵なデザインの本。

代書人バートルビー

2018-12-06 18:54:00 | 読書
メルヴィル『代書人バートルビー』





 国書刊行会のこの本は、函入りで、手に収まる幅の、縦に長い変わった判型。

 表紙の装飾は、本だというのを忘れてしまう不思議な空気を生み出している。

 多分、不思議さは、どれがこの本のタイトルなのか、すぐにはわからないことにも起因している。

 一番大きな太い明朝体は「メルヴィル」で、次に「バベルの図書館」、さらに「代書人バートルビー」と「J・L・ボルヘス」が続く。

 で、この本はメルヴィルが書いた『代書人バートルビー』。



 こんなこと言わずにすめばありがたい

 それならば言わずにいてくれればありがたいのですが

 でも言わなくてならない

 残念ながら聞きたくありません、でもわがままは言いません



 そんな、話。(2015)


函から出す




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