トリノ五輪が終わってからまたアクセス数が増えているのですが、世界選手権効果?アクセス解析が出来ないので何が何やら良くわからんのですが。
私、語ってる選手の傾向が激しく偏ってますよね(笑)。シーズンも終わりなので(まだオープン大会があるか)、これからはゆっくり色んな事柄を気ままモードでお喋り。
とある御仁に、バトル選手のEX「グレン・グールド・トリビュート」ショートバージョンを見せてもらいました。やはりそりゃ地元で滑らなくてはね、EX。
衣装はスケ・カナバージョンのグレイのグラデーション版。これ、地味なようでいて結構凝ってて、ピアノ紋様(?)とか入ってるんですよね、確か。私は実は東伏見バージョン「黒一色で肩口にピアノの鍵盤を模した白ライン入り」が好きなのですが、今の気分的にはやはりコレなのでしょうか。前髪を下ろして若々しいジェフだ~。
暗い照明で静かに始まる…というか悲しい。この曲は。悲愴で孤独で。
10月にJIC(ジャパン・インターナショナル・チャレンジ)で初めてこのプログラムを見た時は、「おおお~~~!?」と思ったものの「こ、これで五輪…勝負を賭けるのか…?」と、少々不安がよぎりました。なんたって地味は地味です。誰でも知ってるハリウッド超大作映画のサントラでもなければ定番のクラシック名曲でもない。構成も難しい。唐突に「え?」ってところで終わります。解りやすいストーリー仕立てでなく、抽象画・心象画の世界。しかも派手な色彩はなくモノクロ。無彩色のコラージュという感じ。でも無彩色だからこそ奥が深い…という大人のスケートです。
このEX版は時間が短いのですが、前半のイーグルやイナバウアー(ああすっかり有名に)などなどの見せ場はしっかりと入っています。こういう所はまさに独壇場。東伏見でも「うひゃあ~」と唸りました。音楽との融合が素晴しい。
スピンもただ回っているのではない。曲が奏でる「心情」を表現して形を変えていく。ジャンプもきちんと入れているけど、スピンはやはりEXのほうが遥かにイイ。伸び伸びと本来のスピンで。「レベル云々」という時代になって、曲想を無視した変形スピンをやる選手が高い点を獲っているのは、私には納得出来ない。このジェフを見ていると「これぞスピン」という感じがして感嘆するのです。
悲しく孤独なプログラムは、余りにも芸術芸術しすぎていた(?)せいもあってか、本番では「サムソン&デリラ」に変更なさったジェフですが、私は実はこのグールドで滑ってほしかったな、という未練もあります。シーズン後半になればなるほど、そう思うようになってしまった。「サム&デリ」大好きなのに。私。
「サムソン&デリラ」は、他の選手でも滑れるかもしれない。でもこのナンバーだけはジェフ以外、誰にも滑れないような気がする。ジェフ自身が「名ピアニスト」のような気がするのですね。自分の身体が音を奏でるのだわ。
長野ワールドから4年、ジェフ的に紆余曲折+苦心惨憺+七転八起があったわけですが、「もはやこれまでか」と思ったときもありました。私は「ジェフが一番!」というわけではなく、逐一追っかけていたわけでもないけれど、サスガに国内選で大失敗して世界選手権に出られなかった時は悲しかった(でもま、大会そのものは充実してて堪能出来たんですが^^;)。
強力な武器を持っているわけでもなく、精神的にも繊細そうなジェフみたいなタイプの選手が、長い長い道のりの果てにたどりついた一つの世界。それが今年のジェフであり五輪のジェフであり、この「グレン・グールド」なのかなあ、と思います。
でもね…「長い道のり」は、バンクーバーまで続くかもしれないよ?
私が思う「男子フィギュア史上最も長い道のり」はトッド・エルドリッジなのですね。あの域まで行って欲しいような気も。それはファンの勝手な願望というものかな~。
私、語ってる選手の傾向が激しく偏ってますよね(笑)。シーズンも終わりなので(まだオープン大会があるか)、これからはゆっくり色んな事柄を気ままモードでお喋り。
とある御仁に、バトル選手のEX「グレン・グールド・トリビュート」ショートバージョンを見せてもらいました。やはりそりゃ地元で滑らなくてはね、EX。
衣装はスケ・カナバージョンのグレイのグラデーション版。これ、地味なようでいて結構凝ってて、ピアノ紋様(?)とか入ってるんですよね、確か。私は実は東伏見バージョン「黒一色で肩口にピアノの鍵盤を模した白ライン入り」が好きなのですが、今の気分的にはやはりコレなのでしょうか。前髪を下ろして若々しいジェフだ~。
暗い照明で静かに始まる…というか悲しい。この曲は。悲愴で孤独で。
10月にJIC(ジャパン・インターナショナル・チャレンジ)で初めてこのプログラムを見た時は、「おおお~~~!?」と思ったものの「こ、これで五輪…勝負を賭けるのか…?」と、少々不安がよぎりました。なんたって地味は地味です。誰でも知ってるハリウッド超大作映画のサントラでもなければ定番のクラシック名曲でもない。構成も難しい。唐突に「え?」ってところで終わります。解りやすいストーリー仕立てでなく、抽象画・心象画の世界。しかも派手な色彩はなくモノクロ。無彩色のコラージュという感じ。でも無彩色だからこそ奥が深い…という大人のスケートです。
このEX版は時間が短いのですが、前半のイーグルやイナバウアー(ああすっかり有名に)などなどの見せ場はしっかりと入っています。こういう所はまさに独壇場。東伏見でも「うひゃあ~」と唸りました。音楽との融合が素晴しい。
スピンもただ回っているのではない。曲が奏でる「心情」を表現して形を変えていく。ジャンプもきちんと入れているけど、スピンはやはりEXのほうが遥かにイイ。伸び伸びと本来のスピンで。「レベル云々」という時代になって、曲想を無視した変形スピンをやる選手が高い点を獲っているのは、私には納得出来ない。このジェフを見ていると「これぞスピン」という感じがして感嘆するのです。
悲しく孤独なプログラムは、余りにも芸術芸術しすぎていた(?)せいもあってか、本番では「サムソン&デリラ」に変更なさったジェフですが、私は実はこのグールドで滑ってほしかったな、という未練もあります。シーズン後半になればなるほど、そう思うようになってしまった。「サム&デリ」大好きなのに。私。
「サムソン&デリラ」は、他の選手でも滑れるかもしれない。でもこのナンバーだけはジェフ以外、誰にも滑れないような気がする。ジェフ自身が「名ピアニスト」のような気がするのですね。自分の身体が音を奏でるのだわ。
長野ワールドから4年、ジェフ的に紆余曲折+苦心惨憺+七転八起があったわけですが、「もはやこれまでか」と思ったときもありました。私は「ジェフが一番!」というわけではなく、逐一追っかけていたわけでもないけれど、サスガに国内選で大失敗して世界選手権に出られなかった時は悲しかった(でもま、大会そのものは充実してて堪能出来たんですが^^;)。
強力な武器を持っているわけでもなく、精神的にも繊細そうなジェフみたいなタイプの選手が、長い長い道のりの果てにたどりついた一つの世界。それが今年のジェフであり五輪のジェフであり、この「グレン・グールド」なのかなあ、と思います。
でもね…「長い道のり」は、バンクーバーまで続くかもしれないよ?
私が思う「男子フィギュア史上最も長い道のり」はトッド・エルドリッジなのですね。あの域まで行って欲しいような気も。それはファンの勝手な願望というものかな~。