「雪列車」 銅版画 一版手彩色 170×125mm
「猫とお嬢さん」のシリーズの「冬」編です。
「旅のしたく」で新しい道に踏み出したお嬢さんは、都会に出ました。
はなやかな街で働いてすっかりお洒落ないでたちに。
椿の大柄の羽織に、上質な毛糸のショール。帽子に手袋、ビーズのハンドバッグ。
髪もボブカットにして、流行りの「モダンガール」の出来上がりです!
ところが故郷から手紙が来て、汽車で帰省することになりました。
夕暮れて雪が降り出し、窓の外はどんどん荒涼とした田舎の風景になっていきます。
車内の広告に描かれたワインで乾杯する男女は、彼女の心情を暗示しているのか。。。(って感じにしたかった)
来た手紙を読み返しながら、物思いにふけるお嬢さんを、不思議そうに見つめる相棒の(?)猫。
いや相棒なのか行きずりの猫なのかわかりませんが。
手紙の内容は。。。なんなのでしょう。
最初、紫色バージョンで刷っていたのですが(「ボク旅展」ではそれで出していました)、やっぱり思い直して「小豆色バージョン」にして販売始めました。
ページワンさん楽天ネットショップは終了しましたが、店舗では引き続き販売中です。
昔の「汽車」の車内って、うっすら覚えてますよ。
椅子が木製(?)で座面が硬いし、窓も固くてなかなか開かないから、前の席のおっちゃん「えいしょっ」って開けてくれたりしました。
ウチの家も、田舎に行く「ガタゴト列車」でしたから、だんだん風景が町から田舎っぽくなっていくのが、なつかしくもあり寂しくもあり★