この間、録画してあった「僕らは漫画で強くなった」(NHK-BS)をや~っと見れました。
テーマは「復活」。アスリートの復活物語です。
前半は、サッカー選手から転身した車椅子バスケットの京谷和幸選手と漫画「スラムダンク」。
事故で下半身麻痺になってしまったのに、未知の分野の車椅子バスケで成功した軌跡が、丁寧に描かれていました。「スラムダンク」って、人気ありますねー。誰にとっても「このページのここで泣いた」っていうのがあるんでしょうね。
京谷選手も、怪我をした際に、彼女(今の奥さん)から贈られたスラムダンク全巻が、とても励みになったそうです。
サッカー選手の時は細身だったのに、車椅子バスケの訓練を重ねると上半身が倍ぐらいに太くなったのは驚きでした。それにしても、Jリーガーとして将来を期待されていたほどの逸材だったのに、事故で歩くことすら出来なくなるなんて、絶望で叩くきのめされてしまいそうな運命です。
今は引退されて全日本車椅子バスケチームの監督に就任されたそうです。その不屈の精神に感服しますが、やはりそれもご本人の資質なんでしょうね。
後半が大輔さんで、彼はこの番組の司会つうかナビゲーターも兼ねていました。
台本棒読みだけどいいの(笑)。幼少期から世界へ駆け上がっていくまで、怪我からリハビリ、そして復活の五輪メダル…と、ファンにはお馴染みの映像が。
冒頭で、ソチ五輪シーズンのSP「バイオリンのための前奏曲」の、最初の部分が流れましたが、やはりあらためて見ても泣けます。なんて美しい滑り(踊り)なのか。
佐村河内事件でこのプログラムは、曲ごと「お蔵入り」扱いされて、大ちゃんのドキュメントでは余り使われません。でも、大輔プロの中でも私には5本の指に入るぐらいのお気に入りです。
振付の宮本賢二氏とは、大ちゃんが10代の頃から選手仲間として苦楽を共にした仲なので、彼の繊細な感性と踊りの才能を良く解ってる!傑作プロです。
そして、ロミオ&ジュリエットやラフマニノフ…が流れ、五輪の「道」が。
大ちゃんって、上手かったんだなあ…ってアホみたいですが、あらためてスケーティングの上手さに感動します。「体から音楽があふれ出るスケート」なんです。
リハビリが辛くて逃亡した話とか。しかし1週間も行方不明になって、よく警察に届け出なかったですね…。ってかあの時逃亡から戻って来なかったら、今の大輔氏は無いんだなあ。
漫画家の槇村さとるさんが、「愛のアランフェス」でフィギュアスケート・ペアの世界を描いて大ヒットしましたが、私が子供の頃ですね。今見たら、漫画の人物の足が長くって長くって笑えます(笑)。槇村さんは大輔氏のファンだとか。
「アランフェス」のあと、アイスダンスを描いた「白のファルーカ」も出して、その後槇村さんは長くフィギュア漫画を描かなくなった。
昔は、出版社のコネなどを駆使して、スケート界の裏話など取材して読者に提示出来たのに、今はインターネットで誰でも選手の日常などを知ることが出来る。大ちゃんが今日、何食べたとか(?) ステファンとデニスの師弟コンビは先生の家で同居してるとか(?)
なので、「漫画家としてのアドバンテージが無くなってしまった」ことが、フィギュア漫画を描くモチベーション低下につながったそうです。
でも、トリノ五輪の荒川さんやバンクーバーの大ちゃん、日本人選手の活躍を見て、再び描く意欲が湧いてきて、「モーメント」の連載開始。日本人少女の成長を描く物語だそうですが、私はまだ読んだことがありません。
この話を、槇村さんのアトリエで大ちゃんと対談してるのですが、「モーメント」のヒロインが演技中に「私はたった一人だ」と感じる場面が大きなコマで出てきます。
静かな晴れた海をバックに、一人で滑る少女。「無我の境地」でしょうか。余計なものが一切無く、澄み切った世界です。
「あ、この感覚。僕もなったことありますよ」と大ちゃん。
それは、ソチ五輪フリーの時ですね。自伝本でも書いてましたが、
「周りに透明のシールドというかドームのようなものがあって、その中で自分一人で滑っている感じ。観客の顔も見えているし音楽も聞こえてるけど、それはどこか遠くで、自分と隔たりがある感じ」
…そんな奇妙な感覚は初めてだったそうで、ある意味「突き抜けた」のかな。
そして「名古屋のファントム」の話も出てきます。2006年名古屋の全日本フリー「オペラ座の怪人」ですね。完璧な演技で、猛追していた織田君を一蹴。圧勝しました。
あれは見ていても、「あー全然疲れてない!」と分かる滑りで、本人も「どこまでもどこまでも滑っていける」不思議な感覚だったそうで、それはソチのフリーの「透明シールド」とはまた違うかな?
槇村さんも「ほほー」と感嘆しきりでしたが、創作家もアスリートも、「ゾーンに入る」境地は一緒なんでしょうね。、なかなか面白い組み合わせのお二人でした。
今週また放送があって、今度は「引退」がテーマだそうです。なのでまた大輔さん登場。
どんな漫画が出てくるんだろう?★
テーマは「復活」。アスリートの復活物語です。
前半は、サッカー選手から転身した車椅子バスケットの京谷和幸選手と漫画「スラムダンク」。
事故で下半身麻痺になってしまったのに、未知の分野の車椅子バスケで成功した軌跡が、丁寧に描かれていました。「スラムダンク」って、人気ありますねー。誰にとっても「このページのここで泣いた」っていうのがあるんでしょうね。
京谷選手も、怪我をした際に、彼女(今の奥さん)から贈られたスラムダンク全巻が、とても励みになったそうです。
サッカー選手の時は細身だったのに、車椅子バスケの訓練を重ねると上半身が倍ぐらいに太くなったのは驚きでした。それにしても、Jリーガーとして将来を期待されていたほどの逸材だったのに、事故で歩くことすら出来なくなるなんて、絶望で叩くきのめされてしまいそうな運命です。
今は引退されて全日本車椅子バスケチームの監督に就任されたそうです。その不屈の精神に感服しますが、やはりそれもご本人の資質なんでしょうね。
後半が大輔さんで、彼はこの番組の司会つうかナビゲーターも兼ねていました。
台本棒読みだけどいいの(笑)。幼少期から世界へ駆け上がっていくまで、怪我からリハビリ、そして復活の五輪メダル…と、ファンにはお馴染みの映像が。
冒頭で、ソチ五輪シーズンのSP「バイオリンのための前奏曲」の、最初の部分が流れましたが、やはりあらためて見ても泣けます。なんて美しい滑り(踊り)なのか。
佐村河内事件でこのプログラムは、曲ごと「お蔵入り」扱いされて、大ちゃんのドキュメントでは余り使われません。でも、大輔プロの中でも私には5本の指に入るぐらいのお気に入りです。
振付の宮本賢二氏とは、大ちゃんが10代の頃から選手仲間として苦楽を共にした仲なので、彼の繊細な感性と踊りの才能を良く解ってる!傑作プロです。
そして、ロミオ&ジュリエットやラフマニノフ…が流れ、五輪の「道」が。
大ちゃんって、上手かったんだなあ…ってアホみたいですが、あらためてスケーティングの上手さに感動します。「体から音楽があふれ出るスケート」なんです。
リハビリが辛くて逃亡した話とか。しかし1週間も行方不明になって、よく警察に届け出なかったですね…。ってかあの時逃亡から戻って来なかったら、今の大輔氏は無いんだなあ。
漫画家の槇村さとるさんが、「愛のアランフェス」でフィギュアスケート・ペアの世界を描いて大ヒットしましたが、私が子供の頃ですね。今見たら、漫画の人物の足が長くって長くって笑えます(笑)。槇村さんは大輔氏のファンだとか。
「アランフェス」のあと、アイスダンスを描いた「白のファルーカ」も出して、その後槇村さんは長くフィギュア漫画を描かなくなった。
昔は、出版社のコネなどを駆使して、スケート界の裏話など取材して読者に提示出来たのに、今はインターネットで誰でも選手の日常などを知ることが出来る。大ちゃんが今日、何食べたとか(?) ステファンとデニスの師弟コンビは先生の家で同居してるとか(?)
なので、「漫画家としてのアドバンテージが無くなってしまった」ことが、フィギュア漫画を描くモチベーション低下につながったそうです。
でも、トリノ五輪の荒川さんやバンクーバーの大ちゃん、日本人選手の活躍を見て、再び描く意欲が湧いてきて、「モーメント」の連載開始。日本人少女の成長を描く物語だそうですが、私はまだ読んだことがありません。
この話を、槇村さんのアトリエで大ちゃんと対談してるのですが、「モーメント」のヒロインが演技中に「私はたった一人だ」と感じる場面が大きなコマで出てきます。
静かな晴れた海をバックに、一人で滑る少女。「無我の境地」でしょうか。余計なものが一切無く、澄み切った世界です。
「あ、この感覚。僕もなったことありますよ」と大ちゃん。
それは、ソチ五輪フリーの時ですね。自伝本でも書いてましたが、
「周りに透明のシールドというかドームのようなものがあって、その中で自分一人で滑っている感じ。観客の顔も見えているし音楽も聞こえてるけど、それはどこか遠くで、自分と隔たりがある感じ」
…そんな奇妙な感覚は初めてだったそうで、ある意味「突き抜けた」のかな。
そして「名古屋のファントム」の話も出てきます。2006年名古屋の全日本フリー「オペラ座の怪人」ですね。完璧な演技で、猛追していた織田君を一蹴。圧勝しました。
あれは見ていても、「あー全然疲れてない!」と分かる滑りで、本人も「どこまでもどこまでも滑っていける」不思議な感覚だったそうで、それはソチのフリーの「透明シールド」とはまた違うかな?
槇村さんも「ほほー」と感嘆しきりでしたが、創作家もアスリートも、「ゾーンに入る」境地は一緒なんでしょうね。、なかなか面白い組み合わせのお二人でした。
今週また放送があって、今度は「引退」がテーマだそうです。なのでまた大輔さん登場。
どんな漫画が出てくるんだろう?★