私は編み物が好きなのですが、地味〜な趣味に見られがち。上手かったら自慢できるけど、超下手です。でも好きなのです。
そんな地味ポジションの「編み物」ですが、これは「編み物だってアート!」と主張し再確認させてくれる、ちょっと風変わりな映画です。
「YARN 人生を彩る糸」。アイスランドとポーランドの合作ドキュメンタリー。
オープニングは、アイスランドの広大な平原から。羊の大群を追う女性(オレク)。
「全ては羊から始まる」。そうですねえ。ニットはそうですね。羊、ありがとう。
「白い毛糸はよく売れるので、白い羊ばかり求められる。灰色の羊は求められない」
ニッターであるオレクは、白でなく灰色の毛糸で星のモチーフを編み、牧場の杭に掲げます。ささやかな抵抗。
カラフルな毛糸で筒状態のモチーフを編み、街の道路標識の柱にそれをかぶせて、縫いとめていく。
「男たちが作った灰色の尖った街と、カラフルであたたかいニットを融合させたら、きっと素晴らしい世界になるわ」
くすんだ街が、ニットで一気に春が来たように華やかになります。
街=外を編み物で飾る発想がすごい!
日本でこれは想像できない…警察になんか言われそうで、周りの人にも引かれそう。でも、外国ではOKなんだろか。家の外壁にも、編んだモチーフを釘でとめて飾っていきます。許可取らずにやっちゃうんだ!?
巨大なタぺストリーとして、編み物をつないでいく女性。あんなに大きな編み物って見たことありません。
さらに巨大な作品として、ネット状に編んで子供達のトランポリン遊びのように「集い場」を作る女性。大人も子供も、伸縮のきくネットの上に乗ったり穴に入ったり、キャアキャア遊んでます。
白一色で編んだ舞台装置で繰り広げられる、幻想的なサーカス。
全身着ぐるみタイツ(?)を編んでパフォーマンスしたり、人魚の下半身部分を編んで身に付けて、海で撮影したり。
ビックリするような編み物バリエーションです。ホントにアート!です。
編み物は、セーターとか小物とかだけじゃない!「編む」行為だけで、何でも出来るんです。臆せずやりたいことをやってる、痛快な人たち。
編み物を通して、自由に生きている女性達を見て、とても勇気づけられます。男性のニッターも取り上げて欲しかったなあ(この監督は、広瀬先生とか知ってはるんかな笑)。
見続けていると、「編み物バンザイ!」って前向きな気持ちに、ドンドン変化していきます。年寄りの暇つぶしじゃないのです。自信持ってニットを楽しんでいい。下手でもいい。何を作ってもいい。
ドキュメンタリーで、ちょっと単調ではありますが、心を解放してくれる一本。いろんな人に見て頂きたいです。灰色の町が、ニットで生まれ変わりますよ!
大阪では、シネ・リーブル梅田で明日26日(金)まで!★
そんな地味ポジションの「編み物」ですが、これは「編み物だってアート!」と主張し再確認させてくれる、ちょっと風変わりな映画です。
「YARN 人生を彩る糸」。アイスランドとポーランドの合作ドキュメンタリー。
オープニングは、アイスランドの広大な平原から。羊の大群を追う女性(オレク)。
「全ては羊から始まる」。そうですねえ。ニットはそうですね。羊、ありがとう。
「白い毛糸はよく売れるので、白い羊ばかり求められる。灰色の羊は求められない」
ニッターであるオレクは、白でなく灰色の毛糸で星のモチーフを編み、牧場の杭に掲げます。ささやかな抵抗。
カラフルな毛糸で筒状態のモチーフを編み、街の道路標識の柱にそれをかぶせて、縫いとめていく。
「男たちが作った灰色の尖った街と、カラフルであたたかいニットを融合させたら、きっと素晴らしい世界になるわ」
くすんだ街が、ニットで一気に春が来たように華やかになります。
街=外を編み物で飾る発想がすごい!
日本でこれは想像できない…警察になんか言われそうで、周りの人にも引かれそう。でも、外国ではOKなんだろか。家の外壁にも、編んだモチーフを釘でとめて飾っていきます。許可取らずにやっちゃうんだ!?
巨大なタぺストリーとして、編み物をつないでいく女性。あんなに大きな編み物って見たことありません。
さらに巨大な作品として、ネット状に編んで子供達のトランポリン遊びのように「集い場」を作る女性。大人も子供も、伸縮のきくネットの上に乗ったり穴に入ったり、キャアキャア遊んでます。
白一色で編んだ舞台装置で繰り広げられる、幻想的なサーカス。
全身着ぐるみタイツ(?)を編んでパフォーマンスしたり、人魚の下半身部分を編んで身に付けて、海で撮影したり。
ビックリするような編み物バリエーションです。ホントにアート!です。
編み物は、セーターとか小物とかだけじゃない!「編む」行為だけで、何でも出来るんです。臆せずやりたいことをやってる、痛快な人たち。
編み物を通して、自由に生きている女性達を見て、とても勇気づけられます。男性のニッターも取り上げて欲しかったなあ(この監督は、広瀬先生とか知ってはるんかな笑)。
見続けていると、「編み物バンザイ!」って前向きな気持ちに、ドンドン変化していきます。年寄りの暇つぶしじゃないのです。自信持ってニットを楽しんでいい。下手でもいい。何を作ってもいい。
ドキュメンタリーで、ちょっと単調ではありますが、心を解放してくれる一本。いろんな人に見て頂きたいです。灰色の町が、ニットで生まれ変わりますよ!
大阪では、シネ・リーブル梅田で明日26日(金)まで!★