上砂理佳のうぐいす日記

3月31日(月)から4月6日(日)まで銀座中央ギャラリーの「10×10版画展」に銅版画小品を出品します★

終戦記念日に「文化大革命」を見る★

2021-08-15 | うぐいすよもやま日記
終戦記念日は本棚から水木しげるさんの「総員、玉砕せよ!」を引っ張り出し、ゆっくり読むことにしています。
私の世代だとまだ親が空襲の話をしたりするから、太平洋戦争は「遠い昔の出来事」とは思えません。
自分の中の「時代感覚の年表」として、昭和20年以前と以後で明確に分かれています。「戦前」と「戦後」。
でも今の若い世代にはどう伝わっているんだろ?と時々思います。

先日、BSドキュメント番組で中国の近代史をやってましたが、のめりこんで見てしまいました。
毛沢東の文化大革命、そこに至るまでの流れとその後。劉少奇、江青、紅衛兵、四人組。
人々が最初は「我々のヒーローだ!」としてあがめるリーダーが、時を経て「危険人物」扱いされて抹殺されたり、抹殺されかけた人がまたよみがえってリーダーになったり。
一人の人間はそうそう「思想」は変わらないはずですが、周囲の空気によって正義のヒーローになったり極悪人にされたりする。
「時代の風潮」を作るのは明らかに「人間」で、いつのまにか人間が人間を裁き「正義のために殺す」となってしまう。
思想が左右どちらかに極端に傾く恐ろしさを、文化大革命番組を見ていて痛切に感じました★
コメント
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