さださんライブ話続きます。
さださんは30数億円の借金を30歳にして背負った事は有名ですが、あれって、映画「長江」を共同製作してた某TV局が途中で降りちゃったからなんです。
でももう、中国での大々的なロケは進んでるし、止めるわけにもいかない。
だから「ええい、ままよ!」と最後まで撮影し完成させて、そこそこヒットしたものの、赤字で膨大な借金が。それを全て30年かけて返済しながら、故郷の長崎のために尽力したり、「風に立つライオン基金」を作ったり。
災害や病気で苦しみを抱えた人のために寄付金を集めたり企画を立てて活動したり、普通なら自分の借金返済だけで精一杯のはずなのに、八面六臂の活躍なんです。
長崎ピーススフィアという「平和のために長崎から発信する」活動も、さださんが理事長で長く続けてはります。毎回、ライブ会場には募金コーナーが設けられています。
(大宰府公式HPより画像拝借しました)
今回のライブも「トーク半分」「歌半分」てな感じで、笑いにうるさい関西人のツボもがっつり掴んでいきます。
ご両親の話、ロシアのウクライナ侵攻の話、いろいろ。
「パンプキンパイとシナモン・ティー」「サナトリウム」「フレディもしくは三教街」など、古参ファンが涙する懐かしい曲もあれば、新アルバムからの「キーウから遠く離れて」なども。
ラスト近くに歌った新アルバムの「鷽替え」という曲は、大宰府天満宮の神事をモチーフとした歌でした。
「鷽」は「うそ」で、鳥の名前です。
私も大宰府に行った時に見かけた「木鷽(きうそ)」という木彫りの鳥の形のお守りを、1月7日にみんな持参して、「替えましょ、替えましょ」という掛け声に合わせて交換する。
その場に居合わせた見知らぬ他人の持ってきた木鷽人形を、どんどん交換して、自分の木鷽はどこに行ったかわからないけれど、「鷽」=「嘘」を手放して「誠の心」に替えてもらう。
この行事を「鷽替え」というそうで、初めて聞きました。
今、世界で起こっている「嘘」=邪悪なことが、美しいものに替わりますように。
何かそんな、さださん流の今一番の願いがこめられた曲のようで、歌声にも熱が入っていました。
普段は、優しくあたたかい曲が印象的なんですが、今回は「コロナ禍や戦争で苦しむ」厳しい世界の中でもがく、いち歌うたいとしての新しい局面を、見た思いがしました。
(ドラマ出演の話もちょこっと)★
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