上砂理佳のうぐいす日記

3月31日(月)から4月6日(日)まで銀座中央ギャラリーの「10×10版画展」に銅版画小品を出品します★

バンドゥーラの夕べ★

2022-07-28 | うぐいすよもやま日記
7月初めのことになりますが、チェルノブイリ子ども基金の「ウクライナ支援チャリティコンサート」がありました。
東京でのライブには行けませんでしたが、私はオンライン参加。全部、ウクライナ支援の寄付金となります。
このお美しい女性は、バンドゥーラ奏者にして歌い手のカテリーナさん。
バンドゥーラはウクライナ版「琵琶」みたいですね。琵琶よりもっとたくさん弦が張ってあり、なんとも美しい音色です。
萩尾望都さんの漫画に「タンブーラ」という楽器が出てきますが、それはバンジョーみたいな感じで、モンゴルから中東にかけての世界、つまり「シルクロードの少女」が奏でる架空の音楽みたいでした。
バンドゥーラでは、ウクライナ民謡ではなく、カテリーナさんの作曲した歌、日本語の「翼をください」もありました。
演奏しながらソプラノで朗々と歌い上げるのですが、半端ない素晴らしさ。美しい中にも力強さがあり、聞き惚れてしまいました。

カテリーナさんは、お姉さんのナターシャ・グジーさんと同じくバンドゥーラ奏者なのですが、チェルノブイリ原発の事故時に一家はプリピャチで被災。カテリーナさんは、赤ちゃんでした。
先日のBSテレ東の番組によると、お父さんは原発作業員の服を除染する会社にお勤めだったとか。お母さんはその会社で経理担当でした。
プリピャチという原発作業員のための街は、事故後は全員退去させられ、今の福島の立ち入り禁止区域のように「時が止まった町」となっています。
子どもの遊具や観覧車がボロボロになっている写真、よく見かけます。胸が詰まりますが、いったい放射能の危険が無くなるのは何年先になるのだろう。

カテリーナさんは、チェルノブイリで被災した子どもたちによる音楽団で腕を磨き、来日公演時に日本が大好きになったそうです。
日本に渡り今は日本人と結婚され、可愛い男の子がいます。
驚いたのは、このライブ配信の最後に、カテリーナさんのお母さんが登場!
あの、ウクライナからはるばる一人で日本まで避難してきた高齢のお母さんです。テレビでもやってましたね。
お母さんは、伴奏なしのアカペラで、朗々とウクライナの歌を歌ってくれました。
タダ者ではない。。。お母さんも度胸の座った強い方なのでした。

いろんな場所に請われて演奏活動をされているカテリーナさん、接する機会があればぜひ一度聞いてみてください。
清らかな演奏と声に、心洗われてしまいます。
そして、チェルノブイリのことに、ウクライナのことに、思いを馳せて★
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