上砂理佳のうぐいす日記

3月31日(月)から4月6日(日)まで銀座中央ギャラリーの「10×10版画展」に銅版画小品を出品します★

足湯から★

2009-01-16 | うぐいすよもやま日記
…姉は台風の如くやってきて台風の如く去った…。

姉の滞在中に、ウチの父用に使ってたポータブルトイレを梱包する。姉のお姑さんが2台必要になったそうで、大阪→静岡へ移送することになった。
でも、普通の宅急便は荷物の合計サイズが170cm以下でないと運んでくれない(郵便局も同じ)。引越し便となるとピアノ並みのお値段がかかる。何社か見積もりを出してもらったけど、5~6万かかる!そんなに高くては、送る意味が無い…。
電話帳で探したペリカン便から「アロー便」という大きな宅配専門の番号を教えてもらう。これだと送料見積りは、保険5万円付きで3500円。安い!
しかし、プロに梱包を頼むと5000円もかかってしまうので、自分達で梱包することに。いや、イスの梱包って難しいですねえ。形が難しいじゃない。
ご近所のエアコン会社のゴミ捨て場にあったタタミ一畳分はあるダンボールを、夜中に拾ってコッソリ運ぶ(盗んでるのではないですよ)。強風にあおられてひえー。
苦労して運んだダンボールはばっちし、ポータブルトイレを包みこむはず…しかし、姉も私もとにかく算数にからきし弱い。「展開図」ってヤツが頭に浮かばない。「ここを切ってこう折ったらここを包める」「ここで何センチ足りないから、何センチ継ぎ足して…」という計算が出来ない。どんだけアホな姉妹なんだろ。
結局、汗だくで3時間近くかかり綺麗に梱包。介護保険がきくとは言え、ポータブルトイレも買ったらお金はかかる。ウチのはご立派だもん。ほとんど汚れてないもん。
父が使ってた時は、ほとんど役に立たなかった。やっぱ女性と違って男性は「腰掛けて排尿」に違和感があるみたいで、それに、もう相当痩せてて上半身がグラグラするから、一人が体を支えて、もう一人が用足しの介護をしなければ無理だった。もっともトイレを利用する前に出てしまうので、オムツ型パンツの方がいいのでは~ということになったが、それもやはり男性には違和感があるらしく、「外そう外そう」とするので、その対応にまた追われることになった。
とにかくあの頃の記憶と言えば「高齢者は脱水が一番怖いから、とにかく水分補給を」と言われ、そう思ってお茶を飲ませても、飲み込む力が無い。点滴1本になると体力が弱ってしまうので「なるたけ口から飲むように」と言われるが、困難は話だった。
それに、水を補給したらすぐに尿になる。だからしょっ中、トイレの心配をしてないといけない。水分補給→出る→下着とシーツを替える→洗濯→の繰り返しで一日がクルクル過ぎた。
「人間って、飲んで~出して~食べて~出して~の繰り返しなんだなあ。究極は」とつくづくと思ったことだった。

さて姉ともいろいろ協議の結果、「とりあえず冬場は血管が詰まりやすいので、血行を良くして少しでも危険を防ごう」ということに。
姉とは1年近く全く喋っていないので、とにかくしゃべるしゃべる。「マシンガントーク」ってこういう事を言うのね(笑)。
整体の話(実践付き)、血圧の話、医者の話、薬の話からボケの話、肉体・精神論…私も話好きなもんでどこまでもしゃべる。姉も愚痴は言うが、彼女の良いところは、愚痴からすぐに「だから私はこうする」と現実的解決法へジャンプアップする事だ。いつまでも同じ地点でグズッてないのである。考え考え、学んで失敗しつつも、必ず前へ進むのである。
その辺りを見込んで私も相談を持ちかけたのだが、母も機敏に察知していた。
「…娘たちが騒いでいるということは、これは私もしっかりしなくてはならない」→「自分で努力可能な事は自分でやり、娘にまかせる所はまかせる」
と、頭が整理されてきたようだった。
娘とは言え、もう他家にヨメに行ってる人なので、「半分他人」。この「半分他人」が家に入り込んでくることで、程よい緊張を生む。
私の狙いは当たり、「半分他人」の姉の導入により、家は活性化された。私が母に言っても「まるっきし聞いてもらえない」部分は、姉に言ってもらう。母も「新鮮な御意見」には興味を示す。

「血行を良くする」には「体を芯からあたためる」事が大事。
つうことで、姉を送ったその足で東急ハンズに回り、「お風呂グッズ」のコーナーへ。いやもっと「足湯」グッズってあると思ったんスがねえ。意外と無いのですね。電気でお湯をボコボコ沸かすヤツとかは、やたら高価だしなんだか?
この、正方形発泡スチロールの「足湯桶」でなんと6000円!たかっ!
内部の底にグリグリと突起が何個か浮き出ていて、両足を乗せると足裏のツボにそのグリグリが当るようになっている。これがなかなか気持ちいい。足を入れつつフタも出来るので、お湯が冷めない。
母の足を湯につからせながら、足マッサージ。これって、ウチの父の時も看護士さんがやってくれてたなあ~。その後、神経質な父が嫌がってるうちに寝たきりになったので、お蔵入りになっちゃったけど(その当事は、看護士さんが自分の業務用足湯桶を持参してやってくれていた)。
20分もすれば、下半身がポカポカ。母いわく「なんとなく血行が良くなったような」はい。それでいーんです。「なんとなく~」でいーんです。精神的作用だけでもいーんです。
母はヘンな事も言わなくなり、顔つきも明るく穏やかになってきた。
実際、それですぐに症状が改善するとかではないだろうけど、薬だけに頼って不安でウツウツしてるより、「自分に出来ることから」始めるしかない。「気持ちいいこと」を増やすのが肝心だ。
まあ、足湯マッサージしてりゃ私の冷え性の手も温まるから、一石二鳥ではないだろか。長野で、「うぐいすさん!なんて手が冷たいの!」と、びっくりされたもんね(笑)。
お風呂に入らない日、風邪気味の時、足湯をいかが★
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2 コメント

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足湯はいいよね ()
2009-01-17 11:53:25
送料より梱包代の方が高いのですね
よく下調べをしないと損しちゃいますね。
足湯桶、発泡スチロールで蓋付きなら、お湯も冷めにくくて良さそうですね。
私はただの足湯バケツを去年生協で買いました。すぐ冷めます。さすが900円(だったかな?)の代物でした。
でも足湯とか半身浴は気持ち良くて大好きです。
ニコちゃんマークの室内履きが、元気が出てあったかそうです~
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6000円の足湯桶って (うぐいす)
2009-01-21 00:16:21
いかがなんでしょうか(笑)。魚を入れるクーラーBOXがあるじゃん…と思ったけど、深さが問題ね。これは6000円だけあって、かなり頑丈です。
「ヤマト引越し便」は、TV1台、イス1脚からでも送れるんですが、ポータブルトイレは「新品」じゃないと送れないそうです。
(「トイレ」というところが問題らしい)
「ペリカン・アロー便」があって助かりました!みんな、どうやって送ってるのかしらね。

足湯、グーです!私の手も温まるし、母も調子よくなってきて、皆様もぜひ(“隠れ冷え性”というのがあって、体の表面が温かくても油断はならないらしい?)。
眸さんのお手手は、あたたかだったわあ^^
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