わたしにとって今年最後のフルマラソン。いびがわマラソンの開催がいよいよ今週末に迫ってきた。
3年ぶりの参加。今年4本目のフルマラソン。ていうかロゲイニング、オリエンテーリングを除くと今年はフルマラソンしか走っていない! そんな年も初めてだ。年4回フルマラソンを走るのは2010年以来。ここ何年かは春1本、秋1本の年間2本。
「いびがわ」は初めて走ったフルマラソンだし、そのホスピタリティ、あくなき運営改善への努力には頭が下がる。金さんが「日本のボストンマラソンだ」といったのもうなづける(ボストンは走ったことないけど、この歴史ある有名な大会に匹敵するすばらしさってことだろう)。
マラソンブームに乗って、エントリー開始から1時間で定員になってしまうような、日本でも1、2を争う人気大会になったしまった。ひさしぶりにエントリー出来たけど今後もいつも参加できるかどうかわからない。この機会を存分に楽しんで走りたいと思う。
2つの問題
4回目のチャレンジということになる今回のいびがわマラソン。課題は2つある。
1つは大事な夏場に十分走りこめなかったためにフルを走りぬく十分な足作りができなかったこと。同じ理由だが体重が思うように落とせなかったこと。プロじゃないので走れないときがあるのもいたしかたない。だから、今ある状態の脚でいかに楽しくチャレンジするかを考えたい。
もう1つは、今現在の足の状態。約1ヵ月に渡って足の甲のあちこちに痛みがある状態が続いている。この対処をどうするか。対処と言ったって痛みがどうなるかわからない。我慢できる範囲に収まってくれるのかどうなのか。テーピング、サポーター、シューズ、ソックスなど可能な限りの対応を施そうとは思う。そして、昨年の膝痛のときにレースで抜群の効果があった「ロキソニン」。これだけは忘れないようにしよう。
目標はコースレコード
「歩かず完走」がいつだってわたしのまずもっての目標だ。静岡、長野は「歩かず完走」できたけど、「北海道」では悪魔のささやきに屈してしまった。
一時期は「もう二度と歩くことはないだろう」という自信があったのだが、最近は自信が薄れつつある。
そしてできれば「いびがわマラソン」でのベストタイム更新を最大の目標にしようと思う。
これまでのタイムは
2009・・・4時間20分17秒 ※人生初めてのフルマラソン。32㎞すぎの坂で歩いてしまう。
2010・・・4時間22分36秒 ※練習中の転倒で肋骨と右手指を骨折。癒えぬ間の参戦。給食・休茶で立ち止まった以外は走って完走(これもちょっと残念だけど)。
2011・・・3時間32分27秒 ※歩かずサブ4。しかもネガティブスプリットで同年春の掛川新茶マラソンの記録を5分半更新し自己ベスト。
現在、わたしのベストタイムは今年の春(2014/4)に静岡マラソンで出した3時間26分01秒。コース的にいっても足の状態を考えてもこのタイムを上回るのは難しいと思うが、この厳しいコースで3時間32分を切りサブ3.5にチャレンジする目標設定は悪くない。
失敗してもいい
フルマラソンを10回以上走って、とりわけ失敗レースで思うことがある。
3年前の「いびがわマラソン」で3時間32分と一気にサブ3.5を射程に入れて以降、前半の目標ペースは常にキロ5、つまり5'00/㎞を切るペースが自分にとっての実力ペースだと考えている(昨年の夏以降の体重増は実はけっこうな重しになっているけどそれでも今年の春の静岡でベストを更新した)。
そう、それはまさしくサブ3.5ペース。このペースを崩すことはもはやありえない。だって普通に練習し普通の体調で走ればサブ3.5で走れることがもうわかっているのだ。
このペースを維持してゴールできないとすれば、準備で何かが足りなかったことになる。いろんな事情は措いといて、創意工夫を凝らし(十分ではなくても)できる限りの準備をして臨むのは最低でもこのペースで走るためなのだ。
何かが足りなければ、途中で失速する。間違いなく。例外はない。そこで自分に何が足りなかったかがわかる。
だから、失敗するかもしれない可能性がかなり高くても、設定ペースを「5分20秒」とかにはしない。今の自分が5分20秒のラップを刻んで3時間45分でゴールすることに全然魅力を感じないからだ。仮に後半ペースを4'50/㎞そこそこに上げて3時間35分で走れたとしても、キロ5より遅いペース設定にした時点でサブ3.5を切るような可能性は大きくそがれてしまう。
例外は夏の北海道マラソンで、キロ5を越えるくらいでもいいと思って走ったが、それでも過酷な暑さの壁に突き離されてしまった。
過去の経験から
では、今年の「いびがわ」どう攻略するか。
まず、最初の1㎞は7分はかかると覚悟しておく(ピストルが鳴ってからならもっとかかる)。むやみに先を急がない。ただ、あまりにも身を任せ過ぎているともっと時間がかかる(陸連登録者は別だ)。
かなり頻繁にアップダウンがある厳しいコースだけれど、大まかに言えば前半は登り、後半は下り。これまでのラップを見ると前半では特に16~19㎞の登りがきつくてラップが落ちる。
後半は基本下りだが、どのマラソンでも一番きつい30㎞前後に2段に渡る坂が待ち構えており、疲れた脚には重くのしかかる。
29kmあたりからの坂をどうにか攻略したとホッとしてはいけない。32㎞から再び登りが待ち受けているからだ。
この2つ目の坂を登り切ればそのあとはほぼ下り一直線。沿道の応援も増えてきて元気も湧いてくる。
揖斐川の流れを左に見ながら土手沿いを走るのだが、最後の試練は意外と長い土手沿いの単調なコース。ゴール付近のいびがわ庁舎も見渡せるはずだがなかなか辿りつかない。
以上のコースの特徴は頭に入れておいて損はない。損はないが、ではどうやって後略すればよいかと言えば、画期的な方法など見つからない。
1つだけ言えるのは後半の2つ目の坂を登りきるために--つまり32~33kmの坂の手前ではまだ足を残しておかなければならないということ。中間点を越え、下り基調になったからと調子に乗って坂を駆け下りるなどはもってのほかだ。だが一方であまり慎重になり過ぎても登りのロスをリカバーできないわけだが、登りで落ちるタイムを下りで取り返そうと考えすぎないことが大事かもしれない。
ともに走るランナーの健闘を祈ってます。
【追記】
長年スペシャルコーチを務められている金さんから開催前最後の動画メッセージが公式HPに寄せられてましたので転載しておきます。
2014いびがわ10月
3年ぶりの参加。今年4本目のフルマラソン。ていうかロゲイニング、オリエンテーリングを除くと今年はフルマラソンしか走っていない! そんな年も初めてだ。年4回フルマラソンを走るのは2010年以来。ここ何年かは春1本、秋1本の年間2本。
「いびがわ」は初めて走ったフルマラソンだし、そのホスピタリティ、あくなき運営改善への努力には頭が下がる。金さんが「日本のボストンマラソンだ」といったのもうなづける(ボストンは走ったことないけど、この歴史ある有名な大会に匹敵するすばらしさってことだろう)。
マラソンブームに乗って、エントリー開始から1時間で定員になってしまうような、日本でも1、2を争う人気大会になったしまった。ひさしぶりにエントリー出来たけど今後もいつも参加できるかどうかわからない。この機会を存分に楽しんで走りたいと思う。
2つの問題
4回目のチャレンジということになる今回のいびがわマラソン。課題は2つある。
1つは大事な夏場に十分走りこめなかったためにフルを走りぬく十分な足作りができなかったこと。同じ理由だが体重が思うように落とせなかったこと。プロじゃないので走れないときがあるのもいたしかたない。だから、今ある状態の脚でいかに楽しくチャレンジするかを考えたい。
もう1つは、今現在の足の状態。約1ヵ月に渡って足の甲のあちこちに痛みがある状態が続いている。この対処をどうするか。対処と言ったって痛みがどうなるかわからない。我慢できる範囲に収まってくれるのかどうなのか。テーピング、サポーター、シューズ、ソックスなど可能な限りの対応を施そうとは思う。そして、昨年の膝痛のときにレースで抜群の効果があった「ロキソニン」。これだけは忘れないようにしよう。
目標はコースレコード
「歩かず完走」がいつだってわたしのまずもっての目標だ。静岡、長野は「歩かず完走」できたけど、「北海道」では悪魔のささやきに屈してしまった。
一時期は「もう二度と歩くことはないだろう」という自信があったのだが、最近は自信が薄れつつある。
そしてできれば「いびがわマラソン」でのベストタイム更新を最大の目標にしようと思う。
これまでのタイムは
2009・・・4時間20分17秒 ※人生初めてのフルマラソン。32㎞すぎの坂で歩いてしまう。
2010・・・4時間22分36秒 ※練習中の転倒で肋骨と右手指を骨折。癒えぬ間の参戦。給食・休茶で立ち止まった以外は走って完走(これもちょっと残念だけど)。
2011・・・3時間32分27秒 ※歩かずサブ4。しかもネガティブスプリットで同年春の掛川新茶マラソンの記録を5分半更新し自己ベスト。
現在、わたしのベストタイムは今年の春(2014/4)に静岡マラソンで出した3時間26分01秒。コース的にいっても足の状態を考えてもこのタイムを上回るのは難しいと思うが、この厳しいコースで3時間32分を切りサブ3.5にチャレンジする目標設定は悪くない。
失敗してもいい
フルマラソンを10回以上走って、とりわけ失敗レースで思うことがある。
3年前の「いびがわマラソン」で3時間32分と一気にサブ3.5を射程に入れて以降、前半の目標ペースは常にキロ5、つまり5'00/㎞を切るペースが自分にとっての実力ペースだと考えている(昨年の夏以降の体重増は実はけっこうな重しになっているけどそれでも今年の春の静岡でベストを更新した)。
そう、それはまさしくサブ3.5ペース。このペースを崩すことはもはやありえない。だって普通に練習し普通の体調で走ればサブ3.5で走れることがもうわかっているのだ。
このペースを維持してゴールできないとすれば、準備で何かが足りなかったことになる。いろんな事情は措いといて、創意工夫を凝らし(十分ではなくても)できる限りの準備をして臨むのは最低でもこのペースで走るためなのだ。
何かが足りなければ、途中で失速する。間違いなく。例外はない。そこで自分に何が足りなかったかがわかる。
だから、失敗するかもしれない可能性がかなり高くても、設定ペースを「5分20秒」とかにはしない。今の自分が5分20秒のラップを刻んで3時間45分でゴールすることに全然魅力を感じないからだ。仮に後半ペースを4'50/㎞そこそこに上げて3時間35分で走れたとしても、キロ5より遅いペース設定にした時点でサブ3.5を切るような可能性は大きくそがれてしまう。
例外は夏の北海道マラソンで、キロ5を越えるくらいでもいいと思って走ったが、それでも過酷な暑さの壁に突き離されてしまった。
過去の経験から
では、今年の「いびがわ」どう攻略するか。
まず、最初の1㎞は7分はかかると覚悟しておく(ピストルが鳴ってからならもっとかかる)。むやみに先を急がない。ただ、あまりにも身を任せ過ぎているともっと時間がかかる(陸連登録者は別だ)。
かなり頻繁にアップダウンがある厳しいコースだけれど、大まかに言えば前半は登り、後半は下り。これまでのラップを見ると前半では特に16~19㎞の登りがきつくてラップが落ちる。
後半は基本下りだが、どのマラソンでも一番きつい30㎞前後に2段に渡る坂が待ち構えており、疲れた脚には重くのしかかる。
29kmあたりからの坂をどうにか攻略したとホッとしてはいけない。32㎞から再び登りが待ち受けているからだ。
この2つ目の坂を登り切ればそのあとはほぼ下り一直線。沿道の応援も増えてきて元気も湧いてくる。
揖斐川の流れを左に見ながら土手沿いを走るのだが、最後の試練は意外と長い土手沿いの単調なコース。ゴール付近のいびがわ庁舎も見渡せるはずだがなかなか辿りつかない。
以上のコースの特徴は頭に入れておいて損はない。損はないが、ではどうやって後略すればよいかと言えば、画期的な方法など見つからない。
1つだけ言えるのは後半の2つ目の坂を登りきるために--つまり32~33kmの坂の手前ではまだ足を残しておかなければならないということ。中間点を越え、下り基調になったからと調子に乗って坂を駆け下りるなどはもってのほかだ。だが一方であまり慎重になり過ぎても登りのロスをリカバーできないわけだが、登りで落ちるタイムを下りで取り返そうと考えすぎないことが大事かもしれない。
ともに走るランナーの健闘を祈ってます。
【追記】
長年スペシャルコーチを務められている金さんから開催前最後の動画メッセージが公式HPに寄せられてましたので転載しておきます。
2014いびがわ10月