雑誌を抜書きしたので、長めだ~!
図書館で、『ダヴィンチ』去年の10月号が村上春樹特集でした。
たまたま、置いてありました。← 当に出会った!
様々な人が彼の本の魅力などを語っていました。
やはり、読んでいると面白い
おちまさと×光浦靖子 の対談も面白い。おちさんは知らないのですが・・・。
〈光浦さんは『男子がもらって困るブローチ集』という本を出しているのですね。〉
おち: 彼の作品って思い出せなくないですか? 夢に似ているんです。
「夕べ面白い夢を見たんだよ。えーっと・・・」みたいな。
光浦: そうそう。物語に入ってしまって、起きているんだか夢見ているんだか
わからなくなりますよね。
おち: 読んでいるときの興奮度が麻薬的で、本を閉じて二日後くらいには
うまく言えなくなってる。トリップするってこんな感じ?
光浦: トリップですね。本当に。
そういえば、『スプートニクの恋人』のラストを、娘と私は違って、覚えていて、
お互いに、絶対に「こうだった」と言って、譲らず、最後の所を読めばよいだけなのに、
なぜか、読むこともせず、自分が正しいと思っていた。
随分、前のことなので、そのラストのことも、忘れているのだけれど・・・。
↑ の対談を読んで、言っていることが、当たっているかも、と感じた。
又吉直樹が、初心者のための村上春樹入門 を、語っています。
(又吉さんは、真面目そうで、面白いのでファンです^^)
本読みには「風の歌を聴け」ではないでしょうか。
冒頭の「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね」に、
いきなり「やられた」と。
「像について何かが書けたとしても、像使いについてはなにも書けないかもしれない」
という文書も、あ、これが皆が言う、春樹作品特有の”例え”だ、と思った。
本読みでなければ「ノルウェーの森」をお薦めしたい。
春樹さんの笑いのセンスを確信したのがこの本。
主人公のワタナベが面白いんですよ。
直子に『私のおねがいを2つ聞いてくれる?』と言われると
『みっつ聞くよ』とか(笑い)。会話のユーモアから作家と信頼関係を結びやすい。
鉄板の物語だと思いますよね。
村上春樹作品の中で理想の女性は「直子」
「皆がいろいろ言うのもわかりますが、僕は春樹さんの描く女性が好きで、
主人公はモテていいなぁと思って読むだけ。
春樹さんの小説の中で最も好きな女性は『ノルウェイの森』の直子です。
ああいう子って、個人的に気になって仕方がない。
直子にしてみたら、全然僕なんかタイプじゃなくて、
”お前が私を語るな”って言うでしょうけれど(笑い)。
きっと、男女を問わず、直子は気になります~。
内田樹が誘うハルキワールドの深遠
とにかく世界中で翻訳が出ています。現代日本作家で、
「その人の新刊を世界中の億単位の読者が待望している作家」
は他にはいません。
『不思議の国のアリス』がうさぎを追って穴に落ちるように、
村上文学の主人公たちは、ふとしたきっかけで「異界」に入り込みます。
非論理的で、しばしば邪悪で、暴力的な世界です。
つぎに何が起こるかなんて、僕たちだってぜんぜんわからない
(大地震に襲われたり、ジャンキーが包丁を振り回して近寄ってきたり、
ハイジャック機に乗り合わせたら、あなた、どうしますか?)
それが村上文学を貫いている主題です。
そういう状況に投じられても、ある種の人間はとうしてよいかわかる。
どうしたら「わかるのか」。村上文学の、それが主題です。
だから、世界中で読まれている。
生き延びるための知恵と力の源泉とは何でしょう?
それは皆さんに実際に本を読んで確かめてもらうしかありません。
せっかくだから、僕が読んだ限りのことをお教えしましょう。
それは「規則正しい生活」と「礼儀正しさ」です。
それが暴力的で邪悪で不条理な世界を生き延びるときに必須なのか。
若い人はそれを村上春樹から学んでほしいと思います。
これを読んで、少しわかりました。異界のことが、なんだかピンと来ないので、
読むのをタメラウことが多かったのですが、こういうことだったのですか~
※ マイ・カテゴリーに「グルメ」と書いていたのですが、削除しました^^;
だって、グルメの項目がゼロでした