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『目には見えない何か』短編集@P.ハイスミス

2013-08-18 17:56:33 | 

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2005年に出版された、パトリシア・ハイスミスの『目には見えない何か』短編集を読み直した。

なんとなく覚えているのもあったし、読んでいなかったのもあったりで、新鮮な感じで一気に読みました。

たしか、NHKの『週刊ブックレビュー』で紹介された本でした。

著者が、私の大好きな映画 『太陽がいっぱい』 を書いた人だったので、即、買いました。

短編集なので、いろいろな話が楽しめる。

自殺する主人公が何人かいたりして、こんな簡単な理由で(と、私は思ってしまうけれど)

急に生きているのが嫌になったり、ウツ病が原因で自殺したりですが・・・。

この中で、私は『人間の最良の友』が面白かった。

タイトルの『目には見えない何か』もいいし。 

 ↓ 少しネタバレです。

死ぬ覚悟で、ホテルに滞在する40代の女性。

美人ではないけれど、それなりに綺麗で感じがいい。

ホテルに泊まっている人々から、なぜか、多くの人に好かれるというか、

食事に誘われたり、花束が部屋に届いたりで、ほっておかれない。

彼女には、 目には見えない何か があるのでしょうか。それがタイトルになっているのでしょうね。

 

※ ハイスミス,パトリシア(Highsmith,Patricia)

1921年テキサス州フォートワースに生まれ、ニューヨークで育つ。

処女長篇『見知らぬ乗客』と『太陽がいっぱい』の映画化により作家として幸運なスタートをきる。

冷徹な筆致で日常と似て非なる残酷な世界を創造し、

グレアム・グリーン、ルース・レンデル等を魅了するサスペンスの巨匠。

 

検索したら、彼女の原作、『キャロル』を来年、撮影開始するそうです。

日本で、まだ翻訳されていない唯一の本らしいです。

ヒッチコックの『見知らぬ乗客』はTVで見たことあるような、ないようなので、

レンタル店で探して、是非、見たい。ヒッチコックの映画は、面白い~。

映画は原作をちょっと変えてあるようで、どなたかが、本より好きと書いてあった。

原作と映画と2度、楽しめるって。

もう一冊、『回転する世界の静止点』短編集があるので、それを図書館でチェックしてみよう~。


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