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2005年に出版された、パトリシア・ハイスミスの『目には見えない何か』短編集を読み直した。
なんとなく覚えているのもあったし、読んでいなかったのもあったりで、新鮮な感じで一気に読みました。
たしか、NHKの『週刊ブックレビュー』で紹介された本でした。
著者が、私の大好きな映画 『太陽がいっぱい』 を書いた人だったので、即、買いました。
短編集なので、いろいろな話が楽しめる。
自殺する主人公が何人かいたりして、こんな簡単な理由で(と、私は思ってしまうけれど)
急に生きているのが嫌になったり、ウツ病が原因で自殺したりですが・・・。
この中で、私は『人間の最良の友』が面白かった。
タイトルの『目には見えない何か』もいいし。
↓ 少しネタバレです。
死ぬ覚悟で、ホテルに滞在する40代の女性。
美人ではないけれど、それなりに綺麗で感じがいい。
ホテルに泊まっている人々から、なぜか、多くの人に好かれるというか、
食事に誘われたり、花束が部屋に届いたりで、ほっておかれない。
彼女には、 目には見えない何か があるのでしょうか。それがタイトルになっているのでしょうね。
※ ハイスミス,パトリシア(Highsmith,Patricia)
1921年テキサス州フォートワースに生まれ、ニューヨークで育つ。
処女長篇『見知らぬ乗客』と『太陽がいっぱい』の映画化により作家として幸運なスタートをきる。
冷徹な筆致で日常と似て非なる残酷な世界を創造し、
グレアム・グリーン、ルース・レンデル等を魅了するサスペンスの巨匠。
検索したら、彼女の原作、『キャロル』を来年、撮影開始するそうです。
日本で、まだ翻訳されていない唯一の本らしいです。
ヒッチコックの『見知らぬ乗客』はTVで見たことあるような、ないようなので、
レンタル店で探して、是非、見たい。ヒッチコックの映画は、面白い~。
映画は原作をちょっと変えてあるようで、どなたかが、本より好きと書いてあった。
原作と映画と2度、楽しめるって。
もう一冊、『回転する世界の静止点』短編集があるので、それを図書館でチェックしてみよう~。