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TVを見ていることが多いし、いろいろ感じることがある。

「老後破綻の実態」@「新報道2001」

2015-02-15 13:08:08 | 社会

「新報道2001」は、

「65歳で“残債地獄” 追跡・・・老後破綻の実態 消え去った夢と退職金」

とても深刻な内容でした。(長めのブログ)

’88年から97年くらいのバブルの頃に住まいを購入した人々の中には

ゆとりローンの重圧などで、月々のローンが払いきれなくなった人々が多くいる。

20年前にマンションを購入したAさんは、現在60歳代になり、収入が追いつかない。

売却することにしたけれど、価格は下がり売ったとしても、まだ、ローンが残ってしまうという悲劇がある。

また、Bさん71歳は、結婚した奥さん(再婚で男の子がいた)の子を養子にして育てた。

郊外に家を買い、子どもが結婚しても住めるように二世帯住宅を建てた。

しかし、子どもは独立して結婚した。そして、養子縁組を解消してしまった。

老後の親の面倒を見るのが嫌だったのでしょう。

親子でローン返済を考えていたけれど、それが出来なくなり、今は地獄のような心境だと話していた。

そして、ロープと警察宛の封書を袋から出した。これを用意してあると。

首吊り自殺をしようと、場所を探し回った・・・。

(Aさん、bさんも顔はぼかして、仮名でTVに出演してくれていた)

 

※  不況が深刻だった90年代、公共投資だけでは景気を浮揚できなかった政府が、

旧住宅金融公庫に導入させた「ゆとり返済」の制度だ。

これは、当時主力だった25年ローンに、

最初の5年間だけ利払いを減らした返済額を設定し、

「生活にゆとりができる」という触れ込みで利用者を増やした。

ところが、借り手の賃金収入が年齢とともに上昇することを前提にして、

6年目からは返済額が増える設定だったため、その後の不況によって計画が狂い、

ローンを払えずお手上げとなった人が続出。競売件数が増えた。

これが社会的な批判を浴びて、2000年以降の公庫廃止論や融資縮小の背景にもなった。

AERA 2013年2月11日号

 

AさんもBさんも、普通に真面目に働いていた人たちでした。

「ゆとりローン」は、2000年に廃止になったと言っていた。

住宅を買って6年後、11年後と金利を上げるのは、年取ってから

多く支払わなければならないので、無理のあるシステムだったのですね。

目先はローン支払いが安いので、取っつきやすいシステムですが・・・

「易きに流れる」のは人の常ですが、国をリードする人々が、

国民を不幸に陥れるようなシステムを作ってしまった。

普通に働いていれば、給料が徐々に上がると信じていたが、そうならなかった。

そして、住宅は値下がってしまった。← 人口が減り、その結果

それがAさん、Bさんたちのようなことになってしまった。

ゆとりローンは聞いていたけれど、多くの人々が、この様な結果になってしまった。

ところで、誰もたった10年、20年先のことが、想像できなかったのでしょうか。

一般人は無理かもしれないけれど、学者たちはどうだったのでしょうね。

経済学者や社会学者など、大勢いるけれど・・・

 

今後の課題をゲストたちが話した。答えは簡単ではないけれど・・・

小野寺五典氏:政治家が話していた。

地方に多くの人々に来てもらいたいけれど、働く場所が少ない。

地方で高齢者を受け入れる施設を作る。地方と言っても山奥とかではない、

便利な商店街などに作る。大都会にその場所を作る余裕がない。

地方都市には空き店舗が多くある。1Fお店、2Fを施設にするとか。

そこで働く多く人々が必要になる。今は地方では老人が多いが、先になれば老人もいなくなってしまう。

このような話でした。

家族のあり方も話題に。

下重暁子さんが、家族というと血のつながりを言うけれど、これからは

心のつながりも家族と同じようになるといい、という話でした。

そして、小野寺氏も、仕事柄、いろいろな所に行き、いろいろな家族を見てきたが、

しっかりしている家族は3世代、4世代が一緒に暮らしている家族だったと言っていた。

両親が働いていると祖父母が子どもの面倒を見てくれる。

一緒に住める環境があればいいですが、簡単ではないですね。

 

 

 


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