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俳句入門&ゲーテの言葉

2016-10-10 08:16:00 | 俳句の練習

俳句入門の本を図書館で借りてきました。

少し読んでみましたが初心者用なので分かりやすい。

ありきたりな句にしないために:

 

※ 二つの題材の組み合わせが驚きを生む

 木がらしや目刺にのこる海のいろ  

芥川龍之介 

季語 木がらし

木がらしと目刺 関係ない二つの題材の組み合わせ。

ひとつの句のなかに、二つの題材を詠むことを「取り合わせ」と言います。

意外性のある絶妙の組み合わせをみつけられれば、上手くいったといえます。

 

※ 単刀直入な名詞止めが印象を強くする

 放課後の校舎裏よりつばくらめ

(が飛んできた) 

つばくらめ→つばめ

 

※ 感情は印象的なモノに託す

 クリスマスたった一つのグラスかな

「寂しさ」を感じさせるモノを描写するようにします。

 

※ 原因・過程を述べると報告文になってしまう

 永き日や欠伸うつして別れゆく  

(欠伸:あくび)  夏目漱石

永き日: 春の季語

結果だけ述べているが、親しい友人であることや、

長く語らったことが想像できる。

 

※ 蛇足を防ぐ

こんな句は蛇足

タンポポの甘く香れる匂いかな

タンポポの甘く香れる通学路

 

※ 無駄な言葉を吟味する

春雨や傘が行き交う大通り

春兆す傘が行き交う大通り

雨と関係ない季語に変更

 

※ 比喩が読み手に驚きを与える

たとえ方①直喩  万華鏡のような池

たとえ方②隠喩  池は万華鏡だ

一枚の餅のごとくに雪残る    直喩

千枚田雪が積もってミルフィーユ   隠喩

 

※ 擬人法で実感できる句を作る

花が咲いている→ 通常の表現

花が笑っている→ 擬人法

メリット インパクトがある

デメリット 安易に使うと、幼稚な印象を与える

凩や海に夕日を吹き落とす  夏目漱石 

季語: (こがらし)

こがらしが海に夕日を吹き落としているのだ、と擬人化した。

 

まだまだですが、参考にしたいです。

※ 行く秋についにしまえるTシャツかな

いつまでも暑い日が多くTシャツなどが仕舞えなかったので、

生活観あふれる俳句です

季語: 行く秋

~~~

以前のブログを読んでいたら、以下のものがありました。

再確認しました。

 

〈 ゲーテの格言集 〉

♣ 生活はすべて次の二つから成り立っている。

  したいけれど、できない。できるけれど、したくない。 

 

♣ 豊かさは節度の中にだけある。

 

♣ 生活をもてあそぶものは、決して正しいものになれない。

  自分に命令しないものは、

いつになっても、しもべにとどまります。 

 

♣ 人はみな、わかることだけ聞いている。  

 

♣ 気持ちよい生活を作ろうと思ったら、済んだことをくよくよせぬこと。

  滅多なことに腹を立てぬこと。

  いつも現在を楽しむこと。とりわけ人を憎まぬこと。

未来を神にまかせること。 

 

全部、真理ですね。「人はみな、わかることだけ聞いている」って、そうだし。

まず、できることは、「済んだことをくよくよせぬこと。・・・とりわけ人を憎まぬこと」

どんな哲人たちも言っていることは今」ですね。

 


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