内舘牧子著 「すぐ死ぬんだから」
終活なんて一切しない。それより今を楽しまなきゃ。
78歳の忍ハナは、60代まではまったく身の回りをかまわなかった。
だがある日、実年齢より上に見られて目が覚める。
「人は中身よりまず外見を磨かねば」と。仲のいい夫と経営してきた酒屋は
息子夫婦に譲っているが、問題は息子の嫁である。自分に手をかけず、
貧乏くさくて人前に出せたものではない。それだけが不満の幸せな老後だ。
ところが夫が倒れたことから、思いがけない裏を知ることになる―。
人は加齢にどこまで抗えるのか。どうすれば品格のある老後を迎えられるのか。
『終わった人』でサラリーマンの定年後の人生に光を当てた著者が
放つ新「終活」小説!
*
とっても面白かった。図書館に予約していて、忘れた頃に順番が来ました。
タイトルも面白い。一気読みです。
あとがきにこのように書かれていました。
ある時、80代中心の集まりに出たことがある。その場で思い知らされたのは、
免罪符の元で生きる男女と、怠ることなく外見に手をかけている男女に、
くっきりと二分されている現実だった。
残酷なことに、同年代とは思えぬほど、外見の若さ、美しさ、溌剌ぶりには
差が出ていた。そして外見を意識している男女ほど、活発に発言し、笑い、
周囲に気を配る傾向があった。たぶん、自信のなせる業だろう。あの時、
外見は内面に作用すると実感させられたものだ。
「すぐ死ぬんだから」と自分に手をかけず、外見を放りぱなしという生き方は
「セルフネグレクト」ではないかと。ネグレクトは育児放棄という意味で
よく使われるが、「セルフネグレクト」はつまり、自分で自分を放棄することである。
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主人公ハナの心の声が小気味よい。
牧子さんのエッセーを図書館で借りてこよう。
人に会うということが一番大切かもしれませんね。
ハナは主人公なので、ほぼ完璧です。ネイルもその都度、銀色にしたりです!
メイクもきれいに仕上がれば、気分もアップしますね^^
keito2さんは時には、着物でお出かけしたり、上級者ですね。
ハナも同窓会に行き、皆との違いが際立っていました。
息子のお嫁さんが、ハナと正反対で一切、着る物に、かまわない。
周りを見ても、様々ですね。人の振り見て~ですね。
若々しい人っていますね。
高齢者の体操教室で、私も同じことを感じています。
外に出ることで身なりを構うようになるので通っているという人もいます。
メイクひとつでも変わるみたいですね。
同窓会に行くと、見た目の差がどんどん開いていくように思います。
男女を問わず、おしゃれに気を配っている人は考え方も若いと感じます。