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処理水 新聞記事から

2023-08-07 12:58:14 | 社会

新聞記事から。

岸田政権の課題 

処理水「伝わる発信」を

風評被デマ対策 不十分だった

 

東京大学准教授 開沼博 氏

福島県いわき市出身で福島の復興や原発の

廃炉などについて研究する。社会学者。

 

___ 政府は、東京電力福島第一原子力発電所の「処理水」を

海洋放出する方針だ。

 

国際原子力機関(IAEA)は放出の妥当性を認める報告書を

公表した。科学的知見に基づき、客観的な立場から検討された

報告書の意義は大きい。

 にもかかわらず、「原発事故に由来する健康被害がある」と

いう風評がある。国連科学委員会などは、

「事故による健康への影響は低い」とする研究結果を

出している。こうした事実は必ずしも知られていない。

 国内の一部メディアが、日本がIAEAに多額の資金を拠出し、

IAEAの中立性が疑われるという記事も流した。

実際には中国の分担金の方が高い。

政府は、正しい事実を元に遂次反論し、

風評が広がらないようにすべきだ。

___ 政府の風評対策は十分か。

 

 政府は「福島の食品は安全だ」「福島に観光に行きましょう」

いったキャンペーンは行ってきた。

しかしながら、風評の原因である誤情報への対策は

不十分だったのではないか。

政府や政治家が全面に立って、「伝わる」発信を心がけて

いくことが大切だ。

___ 中国は処理水を「汚染水」と呼んで放出に反対している。

 

安全保障を巡る日本との関係悪化などが複雑に絡み、

中国はこの問題を外交カードしている。ただ、中国も

インターネット上の言論を完全に統制できているわけではなく、

科学的な書き込みをしている人もいる。

こういった層に対し、科学的に正確な情報を

透明性高く発信し続けるべきだ。

 そもそも、処理水に含まれるトリチウムは外国の原発からも

排出されている。

東電は年間放出量を22兆ベクトル未満に抑える計画だが、

中国の泰山第三原発は2020年に約143兆ベクトルを放出した。

茂木幹事長が7月25日の記者会見で、

「中国で放出されている処理水の濃度がさらに高いのは

事実だ」と指摘した。その上で、

「中国には科学的根拠に基づいた議論を求めたい」

主張したのは画期的なことだ。

岸田首相も同じ日に、安全性を説明する外務省が作った

英語の動画を自らのツイッターに掲載した。

今後もこうした取り組みを積極的に積み重ねる必要がある。

・・・

ニュースを見ると、中国は「汚染水」と言っている。

言った者勝ちでは困る。

この記事は分かりやすかった。

福島には、来年には行きたい。来年の事を言っています。

言うことで実現できそう。

 



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