バスの駐車場から歩いていくと、やがていろいろな店がある。両側に軒を連ねているところもあり、どの店も時代を感じさせて、寺の門前町と言う感じである。さまざまなものを売っているが、やはり最も多いのは、特産の吉野葛やその製品、柿の葉寿司で、何軒もある。その他にはさまざまな佃煮や和紙などもある。食事処も多い。観光客が多いのは桜の季節だろうから、1年の稼ぎをこの時期にしてしまうのだろう。
吉野葛の店。
吉野葛の根。葛藤と言うようで巨大なものだ。葛は蔓性のマメ科植物で山の斜面などにはびこり、紫色の花をつける。戦争中だったか戦後だったか、食糧難の時代にこの蔓を集めて出した記憶がある。もっともどのように加工されたのかは知らない。純粋の吉野葛は高いもので、売られているものの包装紙の裏の成分を見ると、「葛藤 甘藷澱粉」と書かれている。安い菓子に使われているのはおそらく芋の澱粉ばかりだろう。
柿の葉寿司の店。大きな業者の工場製(?)のものを扱う店と、自家製の店とがある。おやつ代わりに自家製のものを2回買った。店によって少し味が違っていたが、どちらも美味かった。柿の葉には殺菌作用があると聞いた。
手漉き和紙の店。手漉き和紙も吉野の特産品。
佃煮を売る店。いろいろなものがあるが、試食するとまずまず良い味だった。
陀羅尼助丸(だらにすけがん)の店。陀羅尼助丸は古来有名な大和地方の和漢胃腸薬で、関西地方とその周辺では家庭常備薬、あるいは修験者(山伏)が持ち歩く薬として知られていたと言う。黄檗(オウバク)を主成分とした苦い丸薬で、修験者はこの丸薬を口に含んで、その苦さで眠気を払ったと言う。前に人にもらって服用し効き目があったので買った。家に帰り食後に少々胃がもたれたので呑んだがよく効いた。
藁製品の店。
吉野杉の店。吉野町は吉野杉の集散地として発達した歴史を持ち、吉野杉は銘木として全国に知られたとのことである。端材を加工して作る割り箸の生産も盛んだそうだ。この店に入るとまな板等の杉材加工品が並べられ、店内に爽やかな杉材の香りが漂っていた。
各店の店先や庭先に活け花や鉢植えを置いてあるのは風情があり、ゆかしい心遣いを感じた。
ミツマタ
コブシ
ミツバツツジ
シャクヤク
ヒメコブシ
リキュウバイ
吉野葛の店。
吉野葛の根。葛藤と言うようで巨大なものだ。葛は蔓性のマメ科植物で山の斜面などにはびこり、紫色の花をつける。戦争中だったか戦後だったか、食糧難の時代にこの蔓を集めて出した記憶がある。もっともどのように加工されたのかは知らない。純粋の吉野葛は高いもので、売られているものの包装紙の裏の成分を見ると、「葛藤 甘藷澱粉」と書かれている。安い菓子に使われているのはおそらく芋の澱粉ばかりだろう。
柿の葉寿司の店。大きな業者の工場製(?)のものを扱う店と、自家製の店とがある。おやつ代わりに自家製のものを2回買った。店によって少し味が違っていたが、どちらも美味かった。柿の葉には殺菌作用があると聞いた。
手漉き和紙の店。手漉き和紙も吉野の特産品。
佃煮を売る店。いろいろなものがあるが、試食するとまずまず良い味だった。
陀羅尼助丸(だらにすけがん)の店。陀羅尼助丸は古来有名な大和地方の和漢胃腸薬で、関西地方とその周辺では家庭常備薬、あるいは修験者(山伏)が持ち歩く薬として知られていたと言う。黄檗(オウバク)を主成分とした苦い丸薬で、修験者はこの丸薬を口に含んで、その苦さで眠気を払ったと言う。前に人にもらって服用し効き目があったので買った。家に帰り食後に少々胃がもたれたので呑んだがよく効いた。
藁製品の店。
吉野杉の店。吉野町は吉野杉の集散地として発達した歴史を持ち、吉野杉は銘木として全国に知られたとのことである。端材を加工して作る割り箸の生産も盛んだそうだ。この店に入るとまな板等の杉材加工品が並べられ、店内に爽やかな杉材の香りが漂っていた。
各店の店先や庭先に活け花や鉢植えを置いてあるのは風情があり、ゆかしい心遣いを感じた。
ミツマタ
コブシ
ミツバツツジ
シャクヤク
ヒメコブシ
リキュウバイ