中国原産で、江戸時代初めに渡来したマメ科植物。中国名は紫荊 (zijing)。紅紫色の小花を枝や幹に直接密生するので一風変わった印象を受ける。蘇芳は同じマメ科で、マレーシアやブラジルに産する染料植物。その赤い色素は天平時代には輸入されて朝廷の重要な色とされていたと言う。全身血だらけになった状態を「蘇芳を浴びたよう」と形容される。花蘇芳の名はその花が蘇芳色であることから来ている。
近所の家の庭になかなか見事な花蘇芳がある。
花はマメ科の特徴である蝶形花冠。花後にできる種子は豌豆のように莢に入っている(莢果)。
中国洛陽の白馬寺の境内の紫荊花。境内には多く植えられていた。