ナチュラルな暮らし

穏やかな日常の一コマ

黒曜石原産地を探して~星ヶ塔ミュージアム~

2023-11-14 | ミュージアム

「星降る中部高地の縄文世界 」~数千年を遡る黒曜石鉱山と縄文人に出会う旅~として諏訪郡の各市町村や長和町、そして山梨県の北杜市や韮崎市、南アルプス市、甲州市、笛吹市などが連携してキャンペーンをしていて、各ミュージアムにその黒曜石原産地までの歩数と距離、方向が表示されています。その表示を見て以来、その原産地へ行ってみたいと思ってきました。昨年その0地点かと思って行った長和町の「星くそ峠」と「黒曜石体験ミュージアム」は0地点ではなく、今年は教えていただいた「和田峠」に行ってみたものの0地点の表示はなく、「星ヶ塔」との情報もいただいたのですが、再度確認して(電話で中心となる学芸員さんと話をしました)やはり「和田峠」だと分かりました。ほぼすべてを巡ったので最後になるだろう「星ヶ塔」について知ろうと「星ヶ塔ミュージアム 矢の根や」を訪れました。(「星ヶ塔」の採掘現場は山の中にあって通常は入ることが出来ません)

     

 

この施設は下諏訪町にあって国史跡「星ヶ塔黒曜石原産地遺跡」などの埋蔵文化財を展示しています。

      

     

      

     

     

     

 

ここでやっと「和田峠」の「黒曜石」に出会いました!私の行ったのは和田峠の古峠でした…原産地の地図もあって良く分かりました。向かって右端に「星くそ峠」の表示があります。

     

     

     

 

ここには黒曜石採掘抗の原寸大ジオラマがあってその様子が再現されていました。

  

     

 

採掘については縄文前期と晩期では少し様子が違っていたようです。

     

     

 

たくさんの黒曜石や採掘に使った石器や動物の角などやその加工品も展示されていました。

  

  

  

      

 

ここには下諏訪町内で発掘された縄文土器も展示されていました。

  

  

 

このミュージアムは諏訪郡で唯一の前方後円墳「青塚古墳」の隣にあって施設からその古墳の石室の入り口が見えました。

  

  

 

黒曜石についての解説…ここに記録しておきます。

     

     

     

     

     

 

黒曜石の採掘現場について理解を深めることが出来たミュージアムでした。でもここには黒曜石原産地への歩数や距離を表示したシートが無くて、それがちょっと残念でした。この帰りに諏訪大社下社秋宮に詣でてきました。ちょうどたくさんの菊が奉納されていて見事でした。

  

   

 

ここのおみくじにはこんな可愛らしいものもありました。信州ならではのりんごのおみくじでした。

      

 

「星ヶ塔」の黒曜石原産地遺跡について知ることが出来、これで私の黒曜石原産地を訪ねる旅は終了としたいと思います…「星降る中部高地の縄文世界」の説明書きにはこう書かれていました。「日本の真ん中、八ヶ岳を中心とした中部高地には、ほかでは見られない縄文時代の黒曜石鉱山がある。鉱山の森に足を踏み入れると、そこには縄文人が掘り出したキラキラ 耀かがやく黒曜石のカケラが一面に散らばり、星降る里として言い伝えられてきた。日本最古のブランド「黒曜石」は、最高級の矢じりの材料として日本の各地にもたらされた。麓のムラで作られたヒトや森に生きる動物を描いた土器や土偶を見ると、縄文人の高い芸術性に驚かされ、黒曜石や山の幸に恵まれて繁栄した縄文人を身近に感じることができる」まさにそのように感じる旅でした…

コメント (4)
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