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教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

ドロバチとクモバチの仲間

2014年07月28日 | 生き物

このところほとんど家にこもりっきりなので新鮮な画像がなく・・・
夏休み直前に上郷森の家まわりで撮影した面白い狩りバチを
3種ならべてみました。

最初の3枚は、別館のアトリエ前の手すりに来ていたハチです。
ハチがうろうろしているので不思議に思い下から覗き込むと


小さな四角い空間に泥がぎっちり塗りこめられていました。


ドロバチの仲間のようです。オオカバフスジドロバチかな?
このハチは泥でつくった巣に、狩ってきたイモムシを運び込み
そこに卵を産むそう。見ている間は巣作りの作業のみでした。


作業していた場所の泥が湿っているのがわかります。
巣の完成形はどうなるのか、卵はいつ産むのか・・?
まだ撮影したことのない憧れのセイボウはこのドロバチ類に寄生する
ハチ。ちょうど見ているときに飛んできてくれるとよいのにな~!


素晴らしい体色に素敵なフォルム!ルリジカバチのようです。
母ハチは泥で仕切った巣穴に食料としてクモを狩ってきて
卵を産み付けるけれど、やはりミドリセイボウなどに寄生されるのだとか。

クズの生い茂る野原に行ったら、久しぶりにクモバチがクモを運ぶ
シーンに遭遇できました!前回はオオモンクロベッコウが大きな
スジブトハシリグモを運んでいたのですが(→ファーブル昆虫記)。


やはり麻酔をかけているのでしょうか?


クモの脚の付け根をもって後ろ向きに運んでいきます。
草刈された場所を行くので凸凹道、すぐ見えなくなってしまいます。


時々持ち直して・・。
オオモンクロベッコウに比べたらずっと小さく、運んでいるクモのサイズも
小さめ。獲物はフクログモの仲間に見えました。
巣を確認したかったけれど、草むらの奥へ消えてしまいました。

蛾の幼虫は多くの生き物を支えて、強く見えるクモやハチも
何かの食料となる。小さな虫が一種いなくなったらどれだけの
種が影響を受けるのか・・・ハチたちの懸命な姿を見ていたら
自然界の絶妙なバランスをできるだけ崩すことのない生活を
したいとあらためて思いました。




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