教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

華やかさはないけれど

2016年06月01日 | 生き物

カラスアゲハやオニヤンマのような目立つ姿ではないけれど
じっくり見れば味わい深い、という最近出会った生き物を並べてみました。


コジャノメのカップルです。
近所で普段見かけるのはヒメジャノメなので喜んでいたら

ガサッ!
上から大きなものが落ちてきました。


おお!カミキリムシの王様、シロスジカミキリです。
近くのクヌギから落ちてきたようです。

この巨大カミキリムシが産卵するために傷つけた木は樹液を出して
夏場多くの昆虫たちを集めることになります。
シロスジカミキリの幼虫が入ってしまった樹は弱ってしまうでしょうね・・。


このサトキマダラヒカゲも地味な色合いですが、とても凝ったデザインの
蝶です。ヤマキマダラヒカゲにはなかなか会う機会がありません。


そろそろ数が少なくなってきたヒゲナガガの仲間
小さくても存在感があります。

今の時期、よく飛んでいて地味でちょっと不気味な昆虫といえば・・

ヤマトシリアゲです。とても変わった頭部をしています。

何度見ても好きだな~と思える映画のひとつ、「フィフス・エレメント」が
少し前に放映されていましたが、冒頭に出てくるモンドシャワン人の
頭部がシリアゲの頭部に似ているなと思いました。

シリアゲも恋の季節☆

むかって右がメス、左がオス。


腹部先端がくるりと丸まっている右側がオス、
左側の腹部先端がすこし反っているのがメスです。

食事に夢中なメスの周りをオスがせわしなく動き回っています。


カワセミのように、意中の相手に食べ物をプレゼントして求愛する
求愛給餌という習性がシリアゲムシにもあるそうなのですが
この時はたまたま食べ物に夢中なメスに出会った、というところ。
それとも食べ物があるところでオスが待ち構えていたのでしょうか。

粒々したものは種に見える・・・何を食べているのだろう?
近づいてみると


わ~、ぎっしりまとめて産みつけられた昆虫の卵のようです。
中身を吸っているのでしょうか?
ヤマトシリアゲはよく昆虫の死がいや鳥のフンに来ているのを見ますが
花粉なども食べるそう。

ほの暗いところを飛び交う昆虫はあやしい魅力があります☆

コメント (4)
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