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教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

Oさんの新作日本画3点

2016年06月22日 | 教室風景

Oさんの新作を3点あわせてご紹介いたします。


「雨晴海岸よりの立山連峰」 日本画 F8

条件の整った時のみに見られるという富山湾雨晴海岸の絶景です。
遥か彼方にそびえる冬の峰々の気高さ、寒風吹きすさぶ日本海の
荒々しい表情を生気あふれる大胆な筆致で描きあげられました。

近づいてみました。

迫力ある白波は岩絵の具を溜め胡粉を使い分けて輝かせました。
風景の大きさを感じさせる街並みは細やかに、海や空は伸びやかに。
筆遣いに気持ちをこめて表現され臨場感ある作品となりました。

2点目です。


「小坪漁港からの富士山」 日本画 F8

沈みゆく太陽がすべてを夢のような色に染めていく夕暮れのひととき。
その一瞬の揺らぎ煌めきを豊かな色彩と躍動感のあるタッチで力強く
表現されました。大らかな光の表現に気持ちも明るくなる作品です。

近づいてみました。


飛ぶ雲、次々とよせる波、遠くの富士山。うつろいやすい夕映えの
表情をよく観察し深い色がでるまで根気強く岩絵の具を重ねました。
華やかにいろどられた幻想的な光景が郷愁を誘います。

3点目です。


「貯木場からのベイブリッジ」 日本画 F6

雲ひとつない空を映す真っ青な海は凪いで平和そのものの光景です。
すこし寂しげな船着場と現代を象徴するベイブリッジの対比に港の
今昔を想起させつつ独特の軽妙な表現が解放感を感じさせる作品です。

近づいてみました。


時間をかけて岩絵の具を重ねたことでよい発色が得られました。
使い込まれた船の質感やブイなどのしみじみした味わいをじっくり
丁寧に表現され、人のぬくもりの感じられる波止場となりました。

精力的に枚数を重ね変化し続けているOさん。次の作品も楽しみです☆
過去の作品は制作順にHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の
中のOさんのページにされています。ぜひこちらもご覧下さい。


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雨上がり、期待して歩く

2016年06月22日 | 自然

この時期会えるはずのツノトンボやカゲロウの仲間、樹上性のシジミチョウ、
ヘビたちにオオミズアオなど大型の美しい蛾。
6月も後半となったのに今年はまだ出会えておらず焦ります。


しずくをたたえて瑞々しさが増したヤマモモにはやっぱりタイワンリス
そしてクヌギカメムシとツヤアオカメムシがいました。


きれいな水滴!
間近でしみじみ味わってから全体を見ると


それはエビヅルの新芽でした。花も咲いていますね。


うなだれたカラムシの葉に2匹のラミーカミキリ
茎の部分は傷ついていて、食害されたように見えます。
この2匹、近づいても何も起こりませんでしたが兄弟でしょうか。

トンボの羽化やオタマジャクシを狙うヤマカガシを期待して池に行けば

会えたのは翅を乾かすオオシオカラトンボのみ


いくつかヤゴの抜け殻はありました。
羽化するとき、ヤゴの背中がぱくっと開く瞬間を見てみたいな~。


きれいな翅が落ちていました。ビロードハマキのもののようです。
そういえば今頃成虫に会えるはずなのにまだ見ていない。

例年より出会いが少ないのは、薬剤が撒かれているとか気候変動のせい
とかではなく・・きっと歩く時間が短すぎるだけなのでしょう。
何とか時間の使い方をうまくしたいものです。


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