カイツブリのヒナをみたくて夕暮れに出かけました。
三脚にカメラを持った人が集まっていて、どうやら無事にヒナが
生まれてはいるようです。
可愛いさえずりもかすかに聞こえましたがお披露目はまだでした。
池のまわりにはヤブカンゾウが咲いていて
ムラサキシジミも見られましたがちょっと遠い・・。
近くで咲いていたムクロジの花を観察することにしました。
見上げるばかり、樹高10m以上の大きな木です。
分厚く大きな葉は羽状複葉、臙脂色の葉柄でカラスザンショウのように
見えますがムクロジ科ムクロジ属。
雌雄異株。直径5mmほどの実がなっていましたからこの木は雌株。
次々と小さな花が落ちてきて雨が降り出したのかと思いました。
実は上の写真のように10月末~11月初旬に直径20mm以上になります。
完熟した果肉は泡立つので洗濯液に、種は数珠や羽根つきの羽根の玉に、
種を割った中心部分は食べられるということで昔から利用されてきたそう。
満開の花には昆虫が集まっていて
この怪しい色に輝くアオカミキリモドキが目をひきました。
このアオカミキリモドキ、小さくて綺麗ですが触らないほうがよいようです。
虫が刺激を受けると分泌されるカンタリジンという有毒物質が人の皮膚に
つくと水ぶくれになるのだとか。
身を守る方法はいろいろあるものですね。