教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

シナノキの花 栗の花

2016年06月14日 | 自然

6月には開花を楽しみにしている花があります。
そのひとつは栗の花。


咲き始めの頃見たのはテングチョウ
ほかにも黒白の翅をもった蛾がたくさん舞っていました。

栗の花にはひっきりなしに多種多様な昆虫がやってきますが
心から見たいと思っていたのは

このシジミチョウたち♪この蜜柑色に黒縞模様はウラナミアカシジミです。
残念ながら今年はアカシジミやミズイロオナガシジミやミドリシジミの
栗での吸蜜シーンを見ることはできませんでした。

栗の花はもうほとんど終わってしまいましたが

はじめてこのウラゴマダラシジミに会うことができました!

飛んでいるのを見たとき、青が濃い!そして大きい!
変わったルリシジミだな~と思ったのですが側面を見てビックリ!
家に帰って調べたらこの時期にしか見られないゼフィルスだとわかって
嬉しさがじわじわとこみあげてきました。
幼虫の食草はイボタノキ、ミヤマイボタ、ムラサキハシドイなどモクセイ科。


こちらがルリシジミ。

ルリシジミはほんとうによく飛んでいるので昆虫の多いこのごろでは
あまり撮影をしていませんでした。これからは注意してよく見よう!

むせるような甘酸っぱい香りが漂っていました。

香りの源はこのクリーム色の花のようです。


夕方でしたがハナバチやアブが夢中になっていました。
晴れた日中だったら多種類の昆虫が見れるかもしれませんね。


葉のようす


花を近くから見てみたら面白い形をしていました。
調べてみるとこの木はシナノキでした。

チョウたちに大人気の栗の花の盛りは過ぎてしまったけれど
シナノキの花は期待できるかな?また確かめに行きたいと思います。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Iさんの日本画完成

2016年06月13日 | 教室風景
Iさんはお家のお人形を描かれました。


「可愛いアリス」  日本画  F8

20年以上前にお家にきたというお人形。時を経て肌も髪の毛もドレスも
全てが色褪せてしまいましたが、当時の姿を思い出しながら心をこめて
描かれた結果お人形の輝きと愛らしさを取り戻すことに成功されました。

近づいてみました。


敷いた布に合わせてまわりにもポインセチアをちらし、明るい夢のある
構成にされました。髪、肌、レース、ビロード。しっかり丁寧に表現された
それぞれの質感は真に迫り、見応えのある彩り豊かな作品となりました。

作品がますます力強く晴れやかになっているIさん。次の作品も楽しみです☆
過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の
中の
Iさんのページに掲載されています。ぜひこちらもご覧下さい。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

紫陽花も猫もいきいき☆

2016年06月13日 | 散歩

今にも降りそうな夕暮れの散歩道をゆくと


見頃をむかえた紫陽花に出会いました。
今年は花色も緑も濃厚で


どの株も健康的で元気いっぱい!


なんだか神秘的・・。いろんな味わいがあるものですね。
ぼんやり見入っているとよいアイデアが浮かんできそうです♪


開花しはじめているものも。
セイヨウアジサイよりもガクアジサイが好きですが、思えば子供の頃に
家に植えられていたから。なぜ株をなくしてしまったのか父が知っている
のでしょうが今はもう尋ねることができない・・さみしいものです。


華やかな紫陽花たちは薄暗い道で外灯のようにかがやいていました。

あっ、久しぶり♪


あいかわらず美人さんね~。


リラックスしていたところをごめんね~。
長毛さんはこれからの季節大変そうです。

立ち止まればやぶ蚊がよってきて落ち着いていられません。
いつの間にか爽やかな季節は過ぎ去っていたのですね。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハート型になった瞬間

2016年06月12日 | 生き物

晴れた日、小さな池のほとりではカワトンボたちが舞っていました。


5月の頃に比べてかなり数が減りました。
綺麗だな~・・と思って眺めていたら


突然、カップルが目の前の葉にとまりました!
オスが尾部先端でメスの前胸部分をつかんでいます。

オスがメスをぐぐっと引き寄せてハート型になる瞬間♪を
初めて動画で録ることができました。

< ハート型になったカワトンボ >

メスは一生のうち何度も交尾するので精子をたくわえているけれど
オスは自分のもの以外をすべて掻きだす作業をしているのだとか。
なるほどという動きをしています。
最後のほうは風がトンボたちの止まっている葉を上に押し上げて
視界から消えてしまいました。

風がやんでまた録画しようと思ったら、

オスがメスをパッと解放しました。
ハート型になってからその放す瞬間まで3分ほどでしょうか。
オスはすぐ飛んでいきましたが、メスはその場にしばらく留まっていました。

ハート型は他にも♪


これも偶然。
赤ちゃんグモたちがハート型のまどいを形成していました。
レンズを近づけたら一瞬で“蜘蛛の子散らす”状態になりました。


カワトンボたちが舞っていたのはこの水辺。
シュレーゲルアオガエルの美声が聞こえるけれど姿が見えません。
目立つのはウシガエル。

水を覗き込んだら

大きなタニシたちが枝に密集していました。食事中なのでしょうか。

ヤマアカガエルのオタマジャクシが減りカワトンボが減って少し寂しなった
水辺。セミたちが出てくる頃オニヤンマに会えるかな?

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6月二回目の教室  梅雨の晴れ間

2016年06月11日 | 教室風景

6月二回目の教室日は朝から快晴♪気温が上がって汗をふきふき
制作される方も。窓からの爽やかな風が嬉しい一日でした。


光がよく、絵の具の乾きもよいこんな日は大きな刷毛仕事も細かい線描も
微妙な色決めも思い切って伸びやかに進められる気がします。


一筆一筆ていねいに心をこめて描かれるみなさん。
午前中、IさんとHさんがそれぞれ日本画作品を完成させました。
順次ご紹介してまいりますのでお楽しみに☆

朝のうちはまだ気持ちの良い風がふいていました。


真冬は寂しげだった散策道は踏み込むのもためらうような草むらに。


暑いのでしょうか、スジグロシロチョウは飛んでもすぐひと休み


道路上でも葉の上でも休んでいたヤマサナエ


元気なのはこのベニシジミにキチョウたち。あちこちで見られました。

気になるドクウツギを見に行くと

黒く熟した実から茶色いものが露出していました。


なんと黒い部分は花弁が変化したもので、茶色いものが果実なのだそう。
黒い部分が美味しそうに見えますが・・蟻が活動していました。
甘いのでしょうか?

ますます緑が濃くなった森では巣立ったばかりの小鳥たちなのか
可愛らしい歌声が響いていました。もうすぐ夏なのですね。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6月のムラサキシキブは穴だらけ

2016年06月10日 | 生き物

ムラサキシキブの花が開き始めました。


こんな濃い色の花


淡い色の花
木によってなのか場所によってなのか花色の濃淡に幅がありました。


11月には黄色く変化した葉に紫色の実が見られます。

そんな秋の彩りもよいのですが、この時期ムラサキシキブの葉の上で
出会いを楽しみにしている生き物がいます。


5月はじめ頃からよく見られるこの甲虫イチモンジカメノコハムシ♪
とても綺麗なのです。

近くで見ると


甲羅の周りが半透明!味覚糖の美味しい飴、「純露」を思わせます。
イチモンジカメノコハムシのカップルは5月中旬頃に一番多く見られます。
体長は10mm弱です。

幼虫がまた面白く不気味なのです。
     :
     :


クリーム色の体を黒い笠のようなもので守っています。
この笠は自身の脱皮殻や排泄物でできているそう。
レンズを向けるとちゃんと見ていて笠を器用に動かします。


横から見た様子

いやっ、可愛くない!という声が聞こえてきそうですが
一生懸命この黒いもので体を隠しているところはいじらしくもあります。


「みにくいアヒルの子」にも似て?羽化後、成虫になれば美しいこの姿。
見るほどに面白いです。

蛹の姿、羽化なども見てみたい。これからの楽しみです。



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アカツメクサに集まる

2016年06月09日 | 生き物

久しぶりに晴れた午後、少しだけ歩きました。


道の両脇にはこのアカツメクサとシロツメクサの花が咲いていて


モンキチョウのお母さんが卵をひとつひとつ産み付けていました。
上の写真の葉はシロツメクサ。 「四葉のクローバー」をよく探しましたっけ。


この写真の葉はアカツメクサ


モンキチョウの産みたて卵はピカピカ!紡錘形で縦筋が見えます。

アカツメクサの花はチョウたちに大人気♪


キマダラセセリに


ツバメシジミ
青い翅なのでオスですね。


モンシロチョウも吸蜜に夢中!

一時も無駄にせず懸命に活動するチョウたちにまた元気をもらいました。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Yさんの新作水彩画

2016年06月08日 | 教室風景
Yさんは散策中、心に残った光景を描かれました。


「横須賀汐入地区 空家その1」 水彩画 F4

トタンの屋根に煙突。昔懐かしい家は主がいなくなって久しく寂しい佇まい
です。彩り豊かに表現された生い茂った草やトタンの錆の美の中にもの
悲しさが漂っています。様々な想いを重ねて趣深い作品となりました。

近づいてみました。

建材の錆の表現を大切にされました。うちすてられたものの象徴と
して錆は薄塗りで儚げに、伸びゆく緑は濃厚に、遠くの住宅街は
乾いた線と幅のある表現で空家のわびしい在り方を強調されました。

思いのこもった空家の物語はこれからも続く予定。楽しみです☆
過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”のなかの
Yさんのページに掲載されています。ぜひこちらもご覧下さい。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

森の赤い実・6月

2016年06月08日 | 自然

この時期の森の赤い実りを今年も記録しました。
どれも早春の蕾の頃から楽しみにしているものばかり。


3月頃ジンチョウゲのような花を咲かせていたオニシバリ


雌株にはこんなに真っ赤な実がつきました。


ツルピカで美味しそう。でも食べないほうがいいようです。

2月中旬にはブロッコリーのような蕾をつけていたニワトコは

仁丹そっくりの可愛らしい実をつけていました。


小鳥たちにぴったりのサイズ。いまだ食べているところを見たことがありません
が味はどうなのでしょう?

そして・・
一番楽しみにしている植物はドクウツギ。
やはり花の頃から見つめてきました。

今年5月13日のようす
まだ実は小さく引き締まっています。


6月6日のようす。花の頃に比べると枝が地面に近くなっています。


いよいよ黒く熟してきました。毒々しい!


全草有毒。実は特に即効性のある猛毒なのだそうです。
小さな白い虫がついているようですが果汁を吸いに来たのでしょうか。

熟したブドウのような色で毒だと知らなければつまんでしまいそう。
昔は誤食して亡くなった人もいた、というのはうなずけます。
そういえば春にたくさんの花がついていたけれど花粉に毒性はあるのかな?

毒草、毒茸、毒蛇、毒虫。怪しげな響きに不思議と心ひかれます。



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6月最初の教室 梅雨入りの森

2016年06月07日 | 教室風景

6月の教室がはじまりました。
朝はときおり雨がぱらついてひんやりしていましたが、お昼近くになって
太陽が顔を出した途端蒸し暑くなりました。


湿度が高く気温が上下する梅雨時は、いつもと同じ制作をしているのに
うまくいかないことがあって膠加減が難しい時期。
画面の乾き具合を確かめながらゆっくり描きすすめていきます。


午後にYさんが水彩画作品を完成させました。
のちほどご紹介してまいりますのでお楽しみに☆

朝の森はまだすべてがしずくをたたえていて
緑の香りが強く感じられました。


こんなこみちを通ったら膝周りがびっしょり濡れてしまいました。
カッパを着てくればよかった・・。

飛んでいる生き物はキチョウぐらいで静かです。


ハラビロトンボは日が差すのをじっと待っていました。


綺麗なトクサの花に綺麗なサツマノミダマシ。まだまだ小さいですね。


ホタルの池ではオカトラノオが咲き始めていて


水草の上にはヤマアカガエルの赤ちゃんがいました。
水の中にはまだオタマジャクシがいっぱい。


はじめ何鳥?と思いましたが、あとで成鳥と歩いているのを見て
ハクセキレイだとわかりました。
親鳥のあとについていろいろ教わっているように見えました。

6月にしか会えない生き物を探しましたが日差しと気温が足りなかったよう。
蒸し暑くなるのはちょっと困りますが楽しみもあります☆

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする