癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

皇海山(すかいざん)(2144m)<百名山>

2010年06月01日 | 登山・旅行
〈不動沢のコルから見上げる鋸山~このピークにも立ちました〉

昨日登った袈裟丸山から北に延びる栃木県と群馬県の県境となる足尾山塊の奥深くにどっしりと聳える山。平安から鎌倉時代には山岳仏教の修行の山で、江戸時代、庚申山の奥の院として、鋸山と合わせて信仰登山が盛んに行われたという。頂上手前の青銅の剣はその名残か?しかし、頂上には祠すらなかった。

故深田久弥氏の登山記によると、皇海山は遠くから眺めた形から、昔は笄山(こうがい山)と呼ばれていたが、そのコウガイが皇開と宛字され、やがて皇海となり、皇はスメラとも読むところから皇海はスカイと呼ばれるようになったと伝えられる。

昨日の袈裟丸山を下山後、県道62号線を北上し、道路状態が比較的マシだという栗原川根利林道から皇海橋登山口へ入る予定だったが、なんと通行止め。北側の追貝からの栗原川林道は通行できるので、入口に比較的近い道の駅「白沢」で車中泊。1時間も掛かった20kmのダートの林道で、ネット上では評判が極めて悪いが、北海道の林道に慣れている自分には極上林道だった。

皇海橋登山口から不動沢コルに登り、皇海山と鋸山をそれぞれピストンした。

皇海山へのコースは沢沿いのコースだか、岸の笹原に続く道は昨夜の雨に濡れた笹が被っていて、ズボンがずぶ濡れになる。名実ともに露払い登山。

コルから眺めた11ものギザギザの岩峰を連ねた鋸山は迫力満点。帰りに寄ることにして、皇海山を目指す。原生林に覆われた急登が続く。

頂上からは、まだたっぷり雪を纏った至仏山~ひと月前に登ったばかりの景鶴山~燧ヶ岳に会津駒ヶ岳、日光連山などが樹間から覗く。

休んでいるうちに鋸山を越えて庚申山までピストンすると言う伊豆のホテルマンさんが到着。一緒にコル経由で鋸山を目指す。

鋸山ピークは、下から見上げる鋭さと斜度が凄い。しかし、急な岩場にはロープが設置されていて、見た目よりは楽に登れた。展望は皇海山より日光連山や那須山などがすっきりと眺められた。

皇海山だけだったら、呆気ない登頂だったが、鋸山も登ったことで満足感が増大。ホテルマンさんと一緒に11の岩峰を越えて庚申山までの修験の道を歩いたらもっと良かったのだろうが・・・。

5:40スタート、登山口~皇海山1時間50分、皇海山~鋸山1時間、鋸山~登山口1時間10分、10:40ゴール。

下山後、朝登山口で一緒になり、下山で追い越した東京の男性と吹割温泉センターでまた一緒になり、いろいろ山談義に興じた。その後、温泉の駐車場でブログを打つ。

これから、泥んこになった車を洗い、国道17号線の火打峠にある明日の仙ノ倉山の登山口まで走る予定。
〈追加画像~上から、鋸山頂上から伊豆のホテルマンさんと一緒に眺めた皇海山、頂上手前に立っていた青銅の剣、頂上から眺めた至仏山~景鶴山~燧ヶ岳、シャクナゲの花〉