〈頂上北側の尾根の崖の上から越百山と南駒ヶ岳を望む〉
中央アルプス主稜線南部に位置する山である。中央アルプスには、空木山(うつぎやま)とか越百山(こすもやま)など、優雅な響きの名前の山があるが、この安平路山(あんぺいじやま)もその一つであろう。昔からの歴史を調べても、この付近には街道や横断路や山岳信仰の形跡もなく、その由来は不明とのこと。
東京の牧さんからの同行依頼に応えて、大平街道大平宿の東沢林道分岐で待ち合わせ、終点から摺古山~シラビソ山を経由するコースをピストンした。
高曇りの下、登り始めてまもなく恵那山などが見え隠れしながらずっと眺められた。やがて、一等三角点の設置された摺古木山山頂へ。コース上で、ここが一番展望の良いピークだった。南アルプスはほとんど、中央アルプスも先日縦走した越百山~南駒ヶ岳~空木岳、御嶽山に乗鞍岳・・・。
その先も疎らなシラビソ林の尾根の小さなポコをいくつも登り返して進む。シラビソ山と頂上のコルには立派な避難小屋が建っている。その手前でようやく目指す頂上と対面。越百山から眺めたピークと同じ端正な形だった。
登山道も整備され、最後の急登以外にきついところもなく、淡々と散策気分で歩ける山だった。それにしても、昨日の南アの奥茶臼山とは直線で30kmくらいしか離れていなく、登山口も山の標高もほぼ同じなのに、植生の違いに驚く。向こうは終始鬱蒼としたシラビソ林だったが、こちらはシラビソ山を越えるまでは灌木帯で非常に見晴らしの良い山だった。
頂上からは展望はないが、北へ少々薮漕ぎをして切れ落ちている尾根の手前から間近に越百山~南駒ヶ岳が眺められたが、他は上がって来たガスで見えなくなっていた。
ガイドブックでは往復8時間となっていたので、それなりに心して臨んだ。しかし、下山は私よりペースの速い牧さんを先行させたこともあり、4時間40分で往復してしまい、やや呆気ない感じだった。
7:50スタート、登り2時間50分、下り1時間50分、12:55ゴール。
下山後、飯田市街地へ出て、昨日と同じ砂払温泉で入浴し、牧さんと別れる。これで中央アルプスの山も順調に踏破。登山道崩壊で飛ばして来た新潟県の八海山を目指すべく、登山道崩落の復旧状況を問い合わせる。しかし、まったく復旧工事はされてなくて、「入道岳へは八海山側からは登れません」とのこと。結局八海山は八ッ峰を外すわけにはいかない。八ッ峰の最高峰である大日岳まで行くことにして、これから高速へ・・・。
〈追加画像〉
1、登り始めてまもなく見えて来た恵那山
2、摺古木山から眺めた南アルプスの山並み
3、コルに建つ避難小屋とその先に聳える頂上をバックにした牧さん
中央アルプス主稜線南部に位置する山である。中央アルプスには、空木山(うつぎやま)とか越百山(こすもやま)など、優雅な響きの名前の山があるが、この安平路山(あんぺいじやま)もその一つであろう。昔からの歴史を調べても、この付近には街道や横断路や山岳信仰の形跡もなく、その由来は不明とのこと。
東京の牧さんからの同行依頼に応えて、大平街道大平宿の東沢林道分岐で待ち合わせ、終点から摺古山~シラビソ山を経由するコースをピストンした。
高曇りの下、登り始めてまもなく恵那山などが見え隠れしながらずっと眺められた。やがて、一等三角点の設置された摺古木山山頂へ。コース上で、ここが一番展望の良いピークだった。南アルプスはほとんど、中央アルプスも先日縦走した越百山~南駒ヶ岳~空木岳、御嶽山に乗鞍岳・・・。
その先も疎らなシラビソ林の尾根の小さなポコをいくつも登り返して進む。シラビソ山と頂上のコルには立派な避難小屋が建っている。その手前でようやく目指す頂上と対面。越百山から眺めたピークと同じ端正な形だった。
登山道も整備され、最後の急登以外にきついところもなく、淡々と散策気分で歩ける山だった。それにしても、昨日の南アの奥茶臼山とは直線で30kmくらいしか離れていなく、登山口も山の標高もほぼ同じなのに、植生の違いに驚く。向こうは終始鬱蒼としたシラビソ林だったが、こちらはシラビソ山を越えるまでは灌木帯で非常に見晴らしの良い山だった。
頂上からは展望はないが、北へ少々薮漕ぎをして切れ落ちている尾根の手前から間近に越百山~南駒ヶ岳が眺められたが、他は上がって来たガスで見えなくなっていた。
ガイドブックでは往復8時間となっていたので、それなりに心して臨んだ。しかし、下山は私よりペースの速い牧さんを先行させたこともあり、4時間40分で往復してしまい、やや呆気ない感じだった。
7:50スタート、登り2時間50分、下り1時間50分、12:55ゴール。
下山後、飯田市街地へ出て、昨日と同じ砂払温泉で入浴し、牧さんと別れる。これで中央アルプスの山も順調に踏破。登山道崩壊で飛ばして来た新潟県の八海山を目指すべく、登山道崩落の復旧状況を問い合わせる。しかし、まったく復旧工事はされてなくて、「入道岳へは八海山側からは登れません」とのこと。結局八海山は八ッ峰を外すわけにはいかない。八ッ峰の最高峰である大日岳まで行くことにして、これから高速へ・・・。
〈追加画像〉
1、登り始めてまもなく見えて来た恵那山
2、摺古木山から眺めた南アルプスの山並み
3、コルに建つ避難小屋とその先に聳える頂上をバックにした牧さん