癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

91歳の恩師を囲む会

2014年06月06日 | 登山・旅行

 明日の母校(北海道教育大学函館校)の創立100周年記念式典に参加のために、岩手県遠野市から91歳になる大学時代の地理研究室の担当教授だった瀬川秀良先生が一人で来函した。

 その宿である湯の川温泉の旅館を会場に、21名の教え子が集まった。全員60歳以上だが・・・。先生とお会いするのは5年ぶりだが、まったく歳をとってなく、91歳とは思えない矍鑠としたお姿に感動した。むしろ我々教え子の方が負けそうな感じだった。そういえば、海岸段丘の権威だった先生に率いられての全道あちこちの段丘調査の地理実習に出かけたが、当時から先生に体力面で敵う学生は1人もいなかった。


 退官後、遠野市へ戻り、実家のお寺のご住職をされているのだが、元気の秘訣は、毎日朝と夕に2回、大きな声で2種類のお経を唱えていること、裏山を毎日ウォーキングしていること、家の階段で腕立て伏せをしていること、頭のボケ防止に、お説教の内容を常に新しいネタで考えていること、2種類の新聞を読み、毎日気になったニュースや記事の写し書きをしていること、最近は近松門左衛門の「曽根崎心中」を暗記して諳んじていること・・・見事にそれを披露してくれた。まだほかにもあったような気がするが、覚えきれなかった。

 一番びっくりしたのは、「はごろも会(85・6盛会)」というスキークラブを作って、1シーズン10回程度は、あちこちの有名スキー場へスキーツアーにでかけているという・・・三浦雄一郎氏も負けそうな勢いだ。ちなみに、「85・6盛」は85歳・86歳が盛りという意味だとのこと。自分も80歳ぐらいまでは現役でスキーを滑っていたいと思ったが、さらに10年以上はがんばらなくては・・・と思った。

 私の本格的な最初の登山は、2年生のときに羊蹄山へ連れられて登ったことである。これが現在私のめり込んでいる登山の一番先のきっかけだった。


 最後に、先生が作詞した雪山賛歌の替え歌「はごろも会(85・6盛会)賛歌」を全員で歌った。中でも、5番の歌詞が奮っている。

  年はとっても 気持ちは若く
  夢と希望を いつ何時までも
  共に 八十五六盛(はごろも)めざそうじゃないか
  共に 卆寿を めざそうじゃないか
  共に 白寿を めざそうじゃないか

 2年後の北海道新幹線が開通したら、みんなで遠野市を訪ねることを合言葉に会を閉じたが、玄関先で、帰るみんなと強い力で握手して、見送ってくれたのにも感激した。

北海道山岳レスキュー研究会例会での講演依頼

2014年06月06日 | 登山・旅行
 4月中旬に、北海道レスキュー研究会事務局から、6月11日(水)に開催される第44回例会の講演依頼をいただいた。内容は、斉藤浩敏さんの捜索活動についてとのこと。
 
 この研究会は、山岳遭難/レスキューに関わる警察、消防、自治体、医療関係者、登山者etc.など数多くの立場からその垣根を越えて主にレスキューに関する事例発表を受けてそれぞれの活動の糧にまた、レスキュー時 の横の連携の強化につながれば、という趣旨で、まったくのボランティアで運営されている団体で、札幌で2ヶ月ごとに開催されているらしい。

 そんな畏れ多いそうそうたる顔ぶれの研究会からの講演依頼には二の足を踏んだが、事例発表として何かのお役にたてればという思いで引き受けることにした。

 すでに、下記のタイトルと要旨は送ってある。

<演題>「山仲間の熱き想いに支えられた捜索活動」
      ~北斗市毛無山登山者行方不明事件~

<要旨> 2月下旬、函館市の斉藤浩敏さん(78歳)の「毛無山~設計山縦走」途中での行方不明事件発生。しかし、大雪に阻まれ道警の捜索が中断。それ以来、手がかりのない中、約ひと月
にわたり、道南だけでなく道央方面からも駆け付けてくれた延べ130名(実人数40名)に及ぶ合計13回の捜索活動が続いた。
 結果的に、まったく想定外の場所で捜索を再開した道警ヘリによる遺体発見となったが、警察関係者と遺族から、連日拙ブログにアップし続けた捜索活動記録と山仲間の熱き想いのお陰と感謝された。

 そのパワーポイントを使ったプレゼンテーションが、半分ほどようやくできあがった。明日中には完成する予定だ。参加は誰でもOKらしい。

 ちなみに、<第44回例会の実施要項等>は下記の通りである。

【日時】 2014年6月11日(水)  19:00〜20:30

【会場】 かでる2・7 1070研修室(10階) 
    (札幌市中央区北2条西7丁目 北海道立道民活動センター)
【参加費】  会場使用料、資料代として500円〜1000円を集めます。
       (金額は参加者数によって決定します)

【申し込み先】 田原功一 rescue-tiger@i.softbank.jp

【問い合わせ先】阿部幹雄 mabe@seagreen.ocn.ne.jp

※例会終了後懇親会(「サンコック」緑苑ビル地下、会費3500円)を予定しています。
  こちらにもぜひご参加下さい。講師にも参加していただく予定です。

☆資料や会場準備の都合上、ご参加の可否をE-mailにて事前にお知らせ下さい。

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