癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

豊似岳(1105m)〈えりも町〉

2016年07月09日 | 登山・旅行

〈豊似岳山頂から見下ろす襟裳岬〉

 日高山脈最南端の一等三角点の山で、襟裳岬の展望台でもある。登山道は標高1000mにある、かっての進駐軍の無線基地跡まで。あとは、三枚岳と呼ばれる1012ピーク~1088ピーク~豊似岳のアップダウンを繰り返す稜線歩きは、鹿道も兼ねる微かな踏み跡か藪こぎのハードなルートである。

 しかし、こんな山に05年にも登っている。そのときは、1088ピークから東尾根上にある観音岳を越えて、沼見峠からハート型の湖で有名になった豊似湖を眺めて、猿留山道を下って周回している。今回は、豊似岳往復だけだが、「山楽紀行」の連載記事の可能性を探ることが目的の再訪だった。

 しかし、11年間の間に、三枚岳までの道も非常に不明瞭になっていて、その先の踏み跡も藪に埋もれ、前回の豊似岳のコルから先の刈り払い道も不明瞭になっていた。加齢による衰えもあるが、登りで前回より1時間も多い3時間15分も掛かった。これでは、マニアックな人にしかお勧めはできない。


 登山口へ向かう牧場から豊似岳(奥の稜線の右手のチラッと見えている小さなピーク)を望む。
 牧場のゲートの鍵を借りたが、閉鎖はされてたが、錠は掛かっていなかった。


 まったく踏み跡が分からない笹原を登る。前回ははっきりしていた。


 三枚岳手前の1000m地点にあった進駐軍の無線基地まで繋がっていたであろう当時の電柱。


 800m付近からダケカンバ林の中ジグザグ道が続く。


1000m地点の発動機の残骸だけが残っている遺構


そのすぐ上にある屋根の部分だけの建物の残骸。前回は2階建てで残っていたはず?


その先の微かな踏み跡を辿る。三枚岳の?1012ピークから端正な1088ピークを見上げる。この先も微かな踏み跡と軽い藪こぎで、1088ピークに立った。

 そこから、下って登り返す豊似岳までは、まったくの藪こぎとなる。前回はコルまでは、強烈な藪だったが、今回は、目を凝らして見ると、人が歩いたような感じのところがあり、足下も心なしかしっかりして、上手くハイマツを避けるように続いていた。


藪こぎの最中にハクサンシャクナゲの花に癒される。


 登り返しに掛かる地点の岩の上から豊似岳を眺める。前回は、なぜかこの部分に明瞭な刈り分け道が見えた。今回は、ただの藪にしか見いないが、歩いてみたらその痕跡があり歩きやすかった。


 前回より1時間も多い3時間15分で、2回目の頂上。一等三角点と杭だけだが、広いままだった。


 あいにく日高山脈主稜線には雲が懸かり始め、アポイ岳も山頂部が雲に隠れていた。


越えてきた1088ピークと登ってきた尾根を振り返る。帰りのコースでもある。20分ほど休んで下山開始。

 1000m地点までは、顕著な尾根なのでそれに沿った踏み跡を探して歩けば良いが、1000m地点から下の古い道は、不明瞭なところもあり、GPS頼みのところもあった。このあとに登る人のために、あちこちにテープを付けてきた。前回の登りより遅い2時間40分で、登山口到着。

 下山後、役場に鍵を返して、更別温泉まで走った。明日は、雨予報なので休息日の予定。このあと、中札内道の駅まで移動。