癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

ティッシュペーパー雑感

2019年12月19日 | 日常生活・つぶやき

 妻が最近、箱入りティッシュを半分に切って使えるようにして、食卓と居間のサイドテーブルに置いてある(左上)。 

 確かに、鼻や鼻水をかむとき以外は、このくらいの大きさで十分なときが多い。

 改めて考えてみれば、いかに無駄な使い方やぜいたくな使い方をしているかということである。

 外国人が日本に来て、驚くことのひとつに日本人のこのティッシュの使い方があるそうだ。

 日本のティッシュペーパーの消費量は世界一で、年間47万トンとのこと。一人当たりに換算すると、年に平均18箱のティッシュペーパーを使用している計算になる。これは、ティッシュペーパーの消費量第2位の米国と比較しても3倍にもなる。

 日本のティッシュ消費量は、安くて質の良いことや、ポケットティッシュの無料配布が大きく関係しているらしい。

 世界ブランドのクリネックスティッシュペーパー1組当たりの価格を比べたところ、日本が最も安く0.31円。一方、米国は1.11円、フランスは1.77円、英国は3.70円(3枚1組)だったそうだ。

 また、日本のティッシュは質が良いと外国で評判になっていて、日本へ観光に来た外国人がわざわざティッシュをお土産に買っていく人もたくさんいるとのこと。質が良いからいろいろな使い方ができるということにもつながっているようだ。

 ポケットティッシュの無料配布は、配布物では一番宣伝効果があるそうだ。その始まりは、富士銀行が口座開設に伴う粗品として配布したという説がある。粗品として20万個ほど配布したとされており、古くからポケットティッシュがもらってもらいやすいものとして配布されていた証と言える

 そもそも、ティッシュペーパーは、第一次世界大戦の最中、脱脂綿の代用品として作られ、利用されたのが起源らしい。ガスマスクのフィルターとしても使われた。第一次世界大戦が終戦となった1924年以降、ティッシュペーパーの在庫は大量に余っていたため、アメリカにあるキンバリー・クラーク社が、メイクを落とす消耗品として、クリネックスティシューを販売した。そのため、アメリカではティッシュペーパーではなく、クリネックスという名称に馴染みがあった。

 その後、1953年に日本に伝わり、初めは主にメイク落としとして、さらに、ちり紙の代用品として広まったようだ。最近では布巾やハンカチの代わりにもなり、汚れなどを拭いたり包んで捨てたりする目的で使われることが多くなっている。

 箱入りティシュもポケットティシュも日本が発祥である。箱入りティシュは1964年に、ポケットティシュはその翌年には発明されている。

 なお、2枚重ねなのは、どちらも表になるようにして肌触りを良くしているのと、1枚だと裁断しづらくて大量生産ができないらしい。これも日本人の「ものづくり」に対する細やかな気遣いの表れなのであろう。