癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

花盛りの大千軒岳(旧道コース~新道コース)

2020年06月09日 | 登山・旅行

 大千軒岳は3年ぶりである。しかし、その時は7月だったので、花のピーク時の訪問は4年ぶりとなる。花のピークは例年6月10日前後である。今週の天気予報を見たら、今日と明日は好天予報である。このチャンスを逃すわけには行かない。幸い、今年は数年(10年近く?)ぶりに、旧道コース登山口と新道コース登山口のある長い道々607号(石崎松前線)が通行可能になったので、11年ぶりに、旧道コース~新道コースを周回することにした。

 知内町の萩茶里橋から眺める大千軒岳(中央)

 朝5時に家を出て、6:50、道々607号へ入る。途中で若草大曲線へ迂回し、再び道々607号へ合流し、旧道コース登山口まで27kmの林道を走った。

 <登り>7:50旧道登山口~9:30千軒平~10:05頂上<2時間15分> <下り>頂上10:35~11:25新道登山口~(林道歩き)~12:05旧道登山口<1時間30分> 周回しても、トータルで4時間15分だった。知内川コースよりはやはりだいぶ楽である。

 旧道と新道はかなり長い間歩かれていなかったので、どうなっているか心配だった。しかし、樹林帯は下草も生えていなくて快適な登山道のままだった。樹林帯を抜けると、どちらも踏み跡ははっきりしているが、背丈の低いササや草が伸びていて歩きづらかった。クマの糞は、以前通り旧道には多かったが、古いものばかりだった。新道には見当たらなかった。

 稜線花畑のこの時期の花は、ほとんど咲き切った感じで、ちょうど見ごろを迎えていた。今週末なら、少しピークを過ぎる感じだろう?

 11年ぶりの旧道コース登山口へ取り付く。ハルゼミの大合唱の中のブナを登る。葉は新緑から若葉に変わっている。

 

 旧道コース名物のお化けブナ

 

 <旧道コースに咲いていた花々>

(左上)マイヅルソウ、(右上)ユキザサ、(左下)クルマバツクバネソウ、(右下)オオサクラソウ 

 

(左上)ノウゴウイチゴ、(右上)ツバメオモト、(左下)フギレオオバキスミレ、(右下)この山特有のブドウマイマイ

 

標高800m付近からハクサンチドリが多く目に付く。久しぶりに白花も目にできた。

 

津軽海峡を挟んで岩木山も見えた。左の岬は龍飛崎?

 

 旧道コースの上部から頂上と下りに辿る新道コースの尾根を眺める

 

 千軒平下のシラネオアイの群落

 

 9:30、1時間40分で、ミヤマキンバイに覆われた千軒平に到着。

 

 千軒平のアズマギク、ミヤマキンバイ、エゾノハクサンイチゲの競演

 

 大鴨津川源頭部斜面を覆うシラネオアイ

 

 数年ぶりに目にした白花のシラネアオイ

 

 エゾノハクサンイチゲの群落

 

 登山道沿いに咲くミヤマオダマキ

 

 シラネオアイの斜面から日本海に浮かぶ松前小島と渡島大島を眺める

 

 頂上直下から歩いてきた花の稜線を眺める

 

頂上手前から眺める駒ケ岳(左奥)~横津連峰~函館山の眺め。手前左は七ツ岳。

 

10:05、2時間15分で、誰もいない頂上に到着。30分ほど休んで、新道コースから下山開始。

 

長年歩かれていないので、踏み跡はササヤ草で覆われていて、足元が見えず、歩きづらかった。早めに草刈りをしてほしい。

 

日本海の北側に見える狩場山塊(奥)と遊楽部山塊を眺めながら下る。

 

 誰にも会わないと思っていたら、一昨日、恵山で捜索本部を仕切ってくれたばかりの鎌鹿さんご一行が登ってきた。旧道コース登山口から林道を歩いて来て、こちらと反対回りで下るという。

 このあと、登山道沿いで10本ほどのタケノコを採取。

 11:25、頂上から50分で、新道コース登山口に到着。このあと、林道を下る。途中でウドの芽の部分を摘みながら下る。

 旧道登山口手前まで来たら、単独行の女性が登ってくる。こちらと反対回りで登るという。名前を聞かれたので答えたら「やっぱり!いつも本やホームページを読ませていただいて、参考にさせていただいています」という。こちらが照れくさくなるほど、感激してくださった。小樽からいらしたそうだ。時間が遅いことを気にされていたが、「日が長いときなので大丈夫ですよ。気を付けて!」と別れた。

 

 12:05、頂上から1時間30分で、旧道コース登山口へ到着。車が増えていたが、鎌鹿さんと小樽の女性の他の車のほかに札幌ナンバーの車が1台。こちらの方はここから登ったようだ。

 松前の国道に出て、矢野旅館に「松前のりだんだん弁当」のテイクアウトを電話で予約した。これから作っておきますとのことで、15分後に着いたらちょうどできたところだった。

 松前温泉は火曜日は定休日なので、吉岡温泉に入って帰路に就いた。

 矢野旅館の「松前名物のりだんだん弁当」1380円×2

 松前産天然岩海苔は、年間で1000~1500帖(1帖は10枚)しか入荷されない、地元以外ではほぼ流通していないという「幻の海苔」。色の黒さ、風味の良さ、香りの強さが特徴で、 「松前の岩海苔は格が違う」と昔から海産物問屋の中では有名なのがこの松前産天然岩海苔。海苔自体が非常に高いので、弁当も高い・・・しかし、絶品の美味しさである。

 ウドの芽の部分のきんぴらも作ってもらって、豪華な夕食。

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