癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

初田牛パス(根室フットパス)

2020年06月25日 | 登山・旅行

 「初田牛パス」は、既存の舗装された農道を歩くコースで、周りには広い牧場や牧草地が広がる。

 地図では、初田牛駅を発着地点として、周回できるようになっている。距離表示は14.3kmになっている。その距離で周回できると思って歩いていたが、どうもおかしい。もっと距離があるような気がして、地図を良く見たら、14.3kmというのは、初田牛駅から北側のコースを歩いて、厚床駅までの距離だった。厚床駅の手前から、南側のコースを歩いて初田牛駅まで戻るには、さらに、6km歩かなければならなかった。結局20km歩いた。

 初田牛駅に着いたら、駅舎がない。それもそのはず、昨年の3月に廃駅となっていた。7:35、スタート。

 町道に出る手前に「開基百年の碑」が立つ。

 駅跡から左回りで進み、町道623を進む。

 道端にはエゾスカシユリがずっと咲いている。ユリはあまり好きでないが、このユリだけは大好きである。

 牧草地と牧場の中に続く変化のない直線道路である。ひたすら歩くだけ。

   4kmほど歩いたところで、14.3kmという表示距離に疑問を抱く。地図を良く見たら、それは、初田牛駅から厚床駅までの距離だということに気付いた。

 

 国道44号に出た所にある村島牧場。家畜糞尿を好気性菌で分解して堆肥化し、環境への負荷を下げる取り組みをしているという。

 ここから来た道を分岐まで戻る。

 分岐から、西側に延びる農道を進む。

 牧草地のあちこちに牧草ロールが置かれている。

 牧場でのんびり草を食む牛たち。1頭だけはこちらをじっと眺めていた。

 唯一のチャームポイント・眼鏡橋。根室市唯一のレンガ造りの鉄道橋。正式名は別当賀川橋梁。

 ここから、進路を東側に取り、初田牛駅を目指す。ここからが、予定にはなかった距離である。

 東厚床スノーシェルター。このあと、初田牛スノーシェルターもあった。

 そのシェルターを潜って、右折し、初田牛駅へ。

 途中の初田牛神社な寄る。ここにも馬頭観音(左)が奉られていた。

 12:00ちょうど、4時間半で、久しぶりの20km一気歩きのゴール。

 このあと、厚床パスも歩くつもりだった。すでに30kmも歩いているし、どうするか悩んでいたら、雨が降ってきた。これ幸いと、あっさり諦めがついた。厚床の伊藤牧場さんに鍵を返して、初田牛パスの距離のことも話してきた。

 このあと、3日連続となる霧多布温泉ゆうゆへ向かう。遠いが、根室市には温泉もゆっくりできるところもないからである。今日の歩数46,000歩数。

 「別当賀パス」は、すでにアップ済みです。「厚床パス」は、雨が降ってなければ、明日歩く予定です。


別当賀パス(根室フットパス)

2020年06月25日 | 登山・旅行

 

 「根室フットパス」とは、根室市厚床、初田牛、別当賀地区の5人の酪農家が、自分達の牧場をつないだ、歩くための道をつくった。現在、厚床パス、初田牛パス、別当賀パスの3つのフットパスが整備されている。根室の風土、開拓の歴史を歩きながら肌で感じることができる。

 酪農家が取り組んだところなどは、過去に歩いた北根室ランチウェイ」と似ているので、そのミニチュア版かな?と思った。

 昨日歩いた落石シーサイドウェイの方は、詳しい地図がネット上からダウンロードして印刷ができるが、こちらの方は、詳しい地図がネット上にアップされていない。どうしても購入しなくてはならない。おまけに、別当賀パスはゲートの鍵も借りなくてはならない。昨日の内に、厚床の伊藤牧場さんで購入(1部200円)して、鍵も借りておいた。

 連泊となった浜中町のアゼチ岬から、日本では一番早い日の出の瞬間(3:49)を捉えた。すぐに雲の中に隠れてしまったが・・・。

 今日は距離が長いので、このあとすぐに別当賀パスのスタート地点となる別当賀駅へ向かった。

 最初に歩いた別当賀パスは、海辺の放牧地を歩くコースで、美しい風景と足元に咲く花が魅力とのこと。往復で10kmのコース。

 4:50、貨車を改造した駅前に車を置いて、スタート。

 道々142号からの入口に案内標識が立っている。海に向かって延びる道を進む。

 まもなく、左手のお寺の跡に馬頭観音が設置されている。全国的に馬頭観音は漢字で彫られているものが圧倒的に多いが、ここのは、きちんと頭上に馬の顔を載せた観音様が彫られている。

 牧草地の間の未舗装の道を30分ほど進むと、錠が掛けられたゲートに到着。借りてきた鍵で、左側の小さなゲートの錠を開けて入る。

 このゲートは野鳥保護の会の管轄と放牧されている馬のためのようである。

 ここの地域はフレシマといい、その自然の様子のパネルが設置されている。

 その先には、昔の牧場の遺構が残っていた。

 右手には広い湿原が広がっている。

 やがて、分岐があり、正面の案内板には、その先の牧草地の中をまっすぐ進むように書いてある。しかし、道はない。馬か鹿の歩いた痕跡を辿るが、朝露で靴もズボンも靴下もグショグショになってしまった。

 その牧草地を越えると、海が見え、その手前には、旧馬場牧場と湖沼群が広がる。

 相変わらず道は、馬鹿道だけ。適当に歩いて海岸を目指す。

 いろいろな花が咲き誇っているが、中でも、センダイハギとシコタンキンパウゲの群落が見事だった。

 旧馬場牧場は、明治初期から3代にわたってこの地で半農半漁の生活をしていた。当時としては珍しいレンガとブロックのサイロが並んでいる。

 まずは、砂浜を東側へ進む。天狗岩跡地というそれ以上進めないところで戻る。砂浜にはホッキの貝殻が敷かれたように落ちている。

 このあと、旧馬場牧場の高台にある「お台馬場」を目指した。この辺りから、1頭だけ放たれている2歳くらいの馬がずっと後ろを着いててくる。

 たまたま「お台馬場」の写真に、分かっているかのように収まってくれた。なお、この「お台馬場」は、コースの道しるべのモニュメントとなっている。

 このあと、昔の道路の跡を戻るが、ずっと着いてくる。1頭だけで寂しいのであろう。しかし、分岐まで来ると、そこからは、やはり分かっているように着いてくるのを止めて、寂しそうに、ずっとこちらを眺めていた。まだ小さい馬なので、とても可哀想な感じがした。

 帰りに、湿原の中に丹頂鶴を見つけ、ズームで引っ張ってみたが、ピンぼけ。

 7:05、2時間15分で、別当賀駅に到着。グショグショに濡れた靴と靴下を取り替えて、次の初田牛パスの発着地点の初田牛駅へ移動。

 「初田牛パス」は、次のページに続く。